2018.1.18 12:00

歌舞伎史に残る慶事・高麗屋三代襲名/週末エンタメ

歌舞伎史に残る慶事・高麗屋三代襲名/週末エンタメ

特集:
週末エンタメ芸能記者コラム

 2018年の幕開けにふさわしい歌舞伎の舞台が浅草公会堂、国立劇場、新橋演舞場、大阪・松竹座と初日を迎えています。

 中でも開業130年を迎えた東京・歌舞伎座で上演中の「壽 初春大歌舞伎」は、400年を超える歌舞伎の歴史の中でも稀有といわれる慶事が執り行われています。

 その慶事とは、歌舞伎界の大名跡、松本幸四郎の九代目が二代目松本白鸚(75)、長男で七代目市川染五郎が十代目幸四郎(45)、孫の四代目松本金太郎が八代目染五郎(12)になる直系親子三代襲名です。

 37年前には、二代目白鸚の父、初代白鸚のもとで三代襲名が行われ、二代にわたっての“再現”は奇跡といっても過言ではありません。

 高麗屋ゆかりの演目が昼夜公演にずらりと並んでいます。新幸四郎は、昼の部「菅原伝授手習鑑 車引」の松王丸で十代目の第一歩を歩み、「これ以上高いハードルはないという実感。まずは第一歩だと思う。皆様に見ていただくのが生業。ここから目指すところへ向かって参ります」と意気込んでいます。

 夜の部「勧進帳」では、義経役の新染五郎が登場すると、その美少年ぶりをひと目見ようと観客は前のめりに。そして、最後の名場面で披露する新幸四郎の力強い飛び六方に、歌舞伎では珍しい手拍子がわき起こりました。

 同「口上」では、列座する19人の歌舞伎俳優からお祝いの言葉が述べられます。新白鸚さんの学生時代を知る市川左團次(77)は「品性品格はかないません。授業が終わると、ばあやさんが学校にお迎えに来ていて、踊りの稽古、長唄の稽古に行っていたそうです」と証言。中村東蔵(79)も「級長、副級長は腕章に金の筋をつけていました。キラキラ輝かせながら走り回っている人がいまして、それが新白鸚さん。お芝居だけではなく勉強も優等生なんだな、と思いました」と素顔を“暴露”し、会場はわきました。

 伝統芸能、歌舞伎史に残る同興行は26日まで。(栗原智恵子)

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