2018.1.9 12:00

1980年代のアイドルブームを支えた作詞家、売野雅勇氏が明かす作詞の極意/週末エンタメ

1980年代のアイドルブームを支えた作詞家、売野雅勇氏が明かす作詞の極意/週末エンタメ

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作品集「天国と野蛮」で注目を浴びる売野雅勇氏(中央)とMax Luxのアリシア(左)とラーナ(右)=東京・赤坂

作品集「天国と野蛮」で注目を浴びる売野雅勇氏(中央)とMax Luxのアリシア(左)とラーナ(右)=東京・赤坂【拡大】

 中森明菜(52)の「少女A」や郷ひろみ(62)の「2億4千万の瞳 エキゾチック・ジャパン」、チェッカーズの「涙のリクエスト」などで知られる作詞家、売野雅勇(うりの・まさお)氏(66)の名曲を収録した4枚組CD-BOX「天国より野蛮」(ポニーキャニオン、8640円)が人気を集めている。

 昨年は荻野目洋子(49)の「ダンシング・ヒーロー」(1985年)が再ブレーク。今年も引き続き80年代のJ-POPが注目されており、同時代のアイドルブームを支えた売野氏の功績も再評価されている。

 売野氏はコピーライターなどを経て、81年のシャネルズ「星くずのダンス・ホール」で作詞家としての活動を開始。翌82年の「少女A」が大ヒットし、以降、近藤真彦(53)、河合奈保子(54)、シブがき隊などに作品を提供。90年代は坂本龍一(65)らとのタッグでヒット曲を連発した。

 「天国より野蛮」には「2億4千万-」や「涙の-」のほか、荻野目の「六本木純情派」や近藤の「ケジメなさい」など計71曲を収録。売野氏は作詞の極意を「歌い出しの1行が重要。その1行が次の言葉を生み出すし、サビの1行にもつながる」と明かしている。

 「2億4千万-」の歌い出しは「見つめ合う視線のレイザー・ビームで」と独特の言語感覚でインパクトを与えている。一方、「歌詞を5回書き直した」というチェッカーズの「ジュリアに傷心」では「キャンドル・ライトが ガラスのピアスに反射(はじ)けて滲む」と歌い出し、サビでは「帰ろうぜあの街角へ」と「傷心」(ハートブレイク)の世界観につなげている。

 名曲と呼ばれる歌詞については「例えば『LINE』とか時代を象徴する単語に頼らず、言葉と言葉の組み合わせで美しい響きを奏でている」と分析する売野氏。

 現在はロシア出身の女性ユニット、Max Lux(マックス ラックス)をプロデュースするなど精力的に活動中。今年も衰えることのない創作意欲を武器に、J-POP界で異彩を放つ。(山内倫貴)

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