2017.12.20 12:00

ノルウェー国王の運命の3日間を描いた「ヒトラーに屈しなかった国王」/週末エンタメ

ノルウェー国王の運命の3日間を描いた「ヒトラーに屈しなかった国王」/週末エンタメ

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週末エンタメ芸能記者コラム
映画「ヒトラーに屈しなかった国王」で主人公・ホーコン7世を演じるイェスパー・クリステンセン(C)2016 Paradox/Nordisk Film Production/Film Vast/Zentropa Sweden/Copenhagen Film Fund/Newgrange Pictures

映画「ヒトラーに屈しなかった国王」で主人公・ホーコン7世を演じるイェスパー・クリステンセン(C)2016 Paradox/Nordisk Film Production/Film Vast/Zentropa Sweden/Copenhagen Film Fund/Newgrange Pictures【拡大】

 「ヒトラーに屈しなかった国王」。まさにタイトル通りだ。

 16日から公開中の同作は1940年4月、ドイツ・ナチスに降伏を迫られたノルウェー国王・ホーコン7世の3日間を描く物語。ナチスに従うか、国を離れて抵抗を続けるか-。歴史に残る重大な決断を下すまでの姿が、「おやすみなさいを言いたくて」などで知られるノルウェー人監督、エリック・ポッペ氏(57)によって忠実に再現されている。

 映画製作に4年かけ、そのうち3年が脚本作り。「実際に何が起こったか、人としてのホーコン7世がどんな人だったかを伝えるのが大事だった」と語るポッペ監督は文献を読み込み、関係者を多く取材。ホーコン7世の孫で、現在のハーラル国王の姉にあたるアストリッド王女にも話を聞き、ホーコン7世の人物像を作りあげた。

 その主人公・ホーコン7世を演じるのは、映画「007」シリーズのミスター・ホワイト役で知られるデンマーク人俳優、イェスパー・クリステンセン(69)。「祖国のために」という思いを軸に国王として、一人の人間として苦悩する姿を好演。時折、人間くささがにじみ出る演技は、リアルな国王の心情を想像させる。

 ポッペ監督ももちろん演技力を買ってクリステンセンを起用しているが、もう一つの大きな理由が、ホーコン7世に似ていたから。実際、写真を見比べると、確かにそっくり。それゆえ、撮影中にはおもしろいことが起こったという。

 ポッペ監督は「実際のノルウェーの宮殿内で撮影中、宮殿のスタッフにも撮影していることは伝えてはいたが、イェスパーが衣装をつけたまま歩いていたら、宮殿のスタッフが彼を見て、『王様のお化けだ』と驚き、持っていたグラスや食器を落としてしまった。それほど似ていたということです」とエピソードを明かした。

 キャスティング、脚本、全てにこだわって作り上げたノルウェー国王の物語。北朝鮮の脅威が増す近年の日本にあって、国のあり方を考えさせられる1本だ。(青森正宣)

  • 映画「ヒトラーに屈しなかった国王」(C)2016Paradox/NordiskFilmProduction/FilmVast/ZentropaSweden/CopenhagenFilmFund/NewgrangePictures
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