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【50歳オッサン記者 新人猟師日記(1)】デビュー日に引いたのは引き金でなく後ろ髪…

【50歳オッサン記者 新人猟師日記(1)】

デビュー日に引いたのは引き金でなく後ろ髪…

特集:
新人猟師日記
11月15日朝、ベテランハンターの後につき、山道を歩く

11月15日朝、ベテランハンターの後につき、山道を歩く【拡大】

 【狩猟解禁】プロ野球の世界ではキャンプインの2月1日、あるいは開幕日を「球界の正月」と呼ぶ。11月15日はさしずめ、狩猟の世界の“正月”ということになるだろうか。

 千葉県市原市某所、まだ暗い午前6時。集合場所に三々五々、集まってきた。「今年もよろしく!」とあいさつを交わす大先輩の面々。「○○さん、きょうはどうしてもタマネギ植えなきゃいけないから来られねってよ」なんて言葉も聞こえてくる。本職は農業や会社経営などさまざま。首都圏のハンターに猟だけで食べていける人はまずいない。この日グループには12人が集まった。

 害獣駆除を除き、一部地域以外の猟期は11月15日から翌年2月15日までの3カ月。撃てるのは日の出から日の入りまでだ。近年、爆発的な増加がニュースになる猪や鹿。エサ不足のためか、山里に降り、畑や果実など農産物を食い荒らし、年間の農作物被害は全国で180億円とも200億円とも。また鹿は木の皮を食べるため、木が枯れ、やがて森の消滅につながると危惧されている。

 記者に銃砲所持許可が下りたのは3年前の6月。そして昨年、第1種銃猟免許を取った。銃砲店に頼ることもできたが、知人の紹介で現在参加しているグループを紹介してもらった。

 最初に“見学”したのは今年1月。猪2頭、鹿2頭の成果を目の当たりにし、「本格的にやってみよう」と決意した。それから狩猟専用の銃の入手、猟友会への加入申請、千葉県の狩猟登録など煩雑な手続きを経て、ようやく迎えた大事な初日である。

 鉄砲撃ちたるもの、引き金をひかないことにはシーズンが始まらない。配置について新銃に実弾3発とともに、気合も込める。森の中でじっと息をひそめ、遠くで獣を追う犬の鈴が聞こえる。神経を研ぎ澄ませて待つ。あとは自分の持ち場に姿を現すか否か…。

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  • 近年、爆発的な増加がニュースになる猪。ハンターの果たす役割は大きい
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