2017.11.22 12:00

韓国映画「密偵」は濃厚な演技とアクション、カタルシスが合体した極上サスペンス/週末エンタメ

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 韓国映画「密偵」は、1920年代の日本統治時代の朝鮮を舞台に、民族独立運動団体「義烈団」と彼らを追う日本警察との攻防をスリリングに描いたサスペンス。「悪魔を見た」(2010年)で知られるキム・ジウン監督だけにハードなシーンもあるが、それだけにリアルな迫力がある。

 朝鮮人でありながら日本の警察に所属するイ・ジョンチュルは部長のヒガシから義烈団を監視するよう密命を受け、義烈団の内部に入りこもうと暗躍する。義烈団のリーダー、キム・ウジンに巧妙に近づき、懇意になっていくが、それは義烈団の団長チョン・チェサンが仕組んだ罠だった。

 主人公のイ・ジョンチュルを韓国の名優、ソン・ガンホが演じ、チョン・チェサン役にはイ・ビョンホンが特別出演。さらに朝鮮総督府警務局部長役で鶴見辰吾が出演しており、濃厚な演技で観客を引き込む。

 日本の主要施設を爆破するため、義烈団が上海から京城(現ソウル)へ向かう列車に大量の爆弾を積み込むシーンは、双方のスパイが入り乱れて白熱の攻防を展開。義烈団内部のスパイがおびき出されたり、ソウル到着後の逆襲、さらにラストのどんでん返し、と見る者を飽きさせない。ソン・ガンホは今作で日本語のセリフに挑戦しているが、とても流暢で聞きやすい。

 2016年に韓国で劇場公開され、観客動員750万人を突破する大ヒットを記録した。韓国の国民感情に訴えるストーリーではあるが、緻密かつ大胆なアクション、キャストの重厚な演技、爆弾というカタルシスの象徴が合体したサスペンスフィクションとして見れば楽しめる。(鄭孝俊)

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