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群馬防災ヘリ墜落、9人全員死亡…草津白根山噴火7カ月後の悲劇

群馬防災ヘリ墜落、9人全員死亡…草津白根山噴火7カ月後の悲劇

防災ヘリが墜落した山中で、機体の残骸を調べる群馬県警の捜査員ら =11日午後、同県中之条町

防災ヘリが墜落した山中で、機体の残骸を調べる群馬県警の捜査員ら =11日午後、同県中之条町【拡大】

 群馬県の防災ヘリコプターが同県中之条町の山中に墜落した事故で、県は11日、防災航空隊員ら搭乗者9人全員の死亡を確認したと明らかにした。県警は、うち6人の身元も公表した。搭乗者には、今年1月に草津白根山の本白根山が噴火した際、負傷者の救出などに従事していた隊員もいた。わずか約7カ月後の運命の暗転に、関係者は「悲しい思いでいっぱいだ」と唇をかんだ。

 「これがヘリコプターなのか、これが飛んでいたのか…」

 ヘリが墜落した山中で、救出活動を指揮した吾妻広域消防本部西部消防署の黒岩賢一副署長が11日午後、取材に応じた。残骸が散乱する凄惨(せいさん)な現場を振り返り「あらゆるものがほぼ原形をとどめず、鉄の塊といっても過言ではない」と表現した。

 黒岩氏によると、消防隊員や自衛隊員は同日午前5時すぎに山に入り、墜落現場に同6時35分ごろ到着した。機体はローターが失われ、穴や傷だらけ。ヘリの燃料の臭いも立ちこめていた。付近には倒れそうな大木があり救出は困難を極めた。

 吾妻広域消防本部は今年1月、草津白根山の本白根山が噴火した際には、負傷者の救出や捜索に当たっていた。

 墜落事故に巻き込まれた警防課課長補佐の田村研さん(47)と副隊長の水出陽介さん(42)は噴火当時、記者会見にも対応し、幹部らとともに救助現場の様子を「視界が利かず、寒さで外に出るのもつらい」「取り乱した人はいない」と伝えていた。

 黒岩氏は「これからの消防をしょって立つ人間たちだった。悲しい思いでいっぱいだ」と仲間の死を悼んだ。

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  • 本白根山が噴火した際に、記者会見に臨む田村さん(左)と水出さん(右)=1月23日、群馬県東吾妻町
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