2017.7.19 20:17

芥川賞は沼田真佑さんの「影裏」、直木賞は佐藤正午さんの「月の満ち欠け」

芥川賞は沼田真佑さんの「影裏」、直木賞は佐藤正午さんの「月の満ち欠け」

沼田真佑さん

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 第157回芥川賞、直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が19日、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれ、芥川賞は沼田真佑さん(38)の「影裏」(文学界5月号)に、直木賞は佐藤正午さん(61)の「月の満ち欠け」(岩波書店)に決まった。

 沼田さんは北海道小樽市生まれ、盛岡市在住。文学界新人賞を受賞した「影裏」が芥川賞にも輝いた。受賞作は岩手県を舞台にした震災小説。「わたし」の釣り仲間が東日本大震災を境に行方不明になる。

 佐藤さんは長崎県佐世保市生まれ、同市在住。1983年にすばる文学賞を受けデビュー。「鳩の撃退法」で山田風太郎賞。受賞作は生まれ変わりを題材に、究極の愛を描くたくらみに満ちた小説。

 贈呈式は8月下旬に東京都内のホテルで開かれる。賞金は100万円。

沼田真佑さんの話「受賞を聞いて、うれしかった。ただ1作しか書いていないので、ジーパンを1本しか持っていないのに、ベストジーニスト賞を取ってしまった気分。2012年に博多から岩手に移り住んで、世間でいう震災とは別の、庶民的な感覚における被災の形を知った。(終わり方については)読んだ人が考えることで、いろんな感じ方があると思う。今は、はっきりしない書き方が好きです」

佐藤正午さんの話「いい編集者に恵まれ、マイペースで書いてこられた。60歳を過ぎているので、もうそこは変わりようがないと思う。今まで出合わなかった直木賞に呼び止められて、『今?』という感じがした。深刻なことを考えていたのではなく、とにかく面白い小説を書こうと、それだけでした」

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