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渡瀬恒彦さん壮絶死 武骨、不器用、男くさい…人間味あふれる演技もう見られない

渡瀬恒彦さん壮絶死 武骨、不器用、男くさい…人間味あふれる演技もう見られない

74年、NHK大河ドラマ「勝海舟」収録の合間に和やかに談笑する渡瀬さんと萩原健一

74年、NHK大河ドラマ「勝海舟」収録の合間に和やかに談笑する渡瀬さんと萩原健一【拡大】

 渡瀬さんは2015年8月末、体調不良を訴えて受けた検査で肝臓と十二指腸の間にある胆のうにがんが見つかった。余命1年の告知を受け、都内の大学病院で5カ月間、手術ではなく抗がん剤の投与と放射線治療を受けた。その後も入退院を繰り返し、少しずつ仕事をこなしてきた。

 その間に高額の抗がん剤を試し、がん専門病院で特別な放射線治療を受けようと試みたが、転移のためそれはかなわなかった。昨年からは毎週、血流をよくする気功術を導入。俳優として完全復帰するため、前向きに闘ってきたが、余命宣告を約6カ月上回ったところで力尽きた。

 私生活では1973年に女優、大原麗子さん(故人)と結婚したが、78年に離婚。翌79年にい保さんと再婚し、子供2人に恵まれた。男の色気がにじむ渋い演技で、死ぬまで連ドラの主演を務めた渡瀬さんは、家族の愛に支えられ、生涯現役をまっとうした。

渡瀬 恒彦(わたせ・つねひこ)

 本名同じ。1944(昭和19)年7月28日生まれ。島根・安来町出身。早大法学部を除籍後、電通PRセンターの勤務を経て、69年に東映に入社。70年に映画「殺し屋人別帳」でデビュー。78年の映画「事件」で、日本アカデミー賞最優秀助演男優賞、ブルーリボン賞を受賞。私生活では73年に女優、故大原麗子さんと結婚したが78年に離婚。翌年にOLのい保さんと再婚し、一男一女に恵まれた。兄は俳優、渡哲也(75)。

  • 1月に行われたテレビ朝日系「警視庁捜査一課9係」のインタビューに応じた渡瀬恒彦さん、羽田美智子。これが渡瀬さんの最後の取材になった=東京・世田谷区
  • 72年、元妻・大原麗子さんと渡瀬さん
  • 映画「セーラー服と機関銃」の製作発表で写真に納まる渡瀬さんと薬師丸ひろ子さん=1981年7月、東京・丸の内の東京会館
  • 83年映画「南極物語」試写会高倉健さんと渡瀬さん
  • 84年映画「男はつらいよ夜霧にむせぶ寅次郎」の製作発表渥美清さんと渡瀬さん
  • 2011年、40年ぶりに兄弟共演した渡瀬さん(左)と、渡哲也
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