2017.3.17 05:02

【サンスポ記者が明かす渡瀬さんの役者魂】9係は「やらせてください!」

【サンスポ記者が明かす渡瀬さんの役者魂】

9係は「やらせてください!」

 映画「仁義なき戦い」やドラマ「十津川警部」など人気シリーズで活躍した俳優、渡瀬恒彦(わたせ・つねひこ)さんが14日午後11時18分、敗血症に伴う多臓器不全のため東京都内の病院で死去したことが16日、明らかになった。72歳だった。

 今年1月25日、テレビ朝日系「警視庁捜査一課9係」で渡瀬さんをインタビューした。まさか、これが渡瀬さんにとって最後の取材になるとは思ってもいなかった。

 確かに体調は万全ではなかった。取材時は鼻に酸素吸入器の管を装着。だが、口調や足取りはしっかりしていた。何よりも「『9係』は僕にとって『やらせてください!』と言いたい作品なんです」と力を込めた言葉に、現場に立ちたいという強い役者魂を感じた。

 病気に対しては「良くはない」と真っ正面から向き合っていたが、視聴者に弱い姿は見せたくなかった。昨年5月に週刊誌で胆のうがんを報じられるまで周囲に闘病を明かさなかったのも「あえて自分から話すことではないと思った」と告白。この日の写真撮影時も酸素吸入器を外し、いつも通りの笑顔を見せた。

 ただ、今後もライフワークにしたい?と聞いたときだけ、ひと呼吸して「生きていれば…」と声を落とした。もしかしたら本人も余命宣告を知っていたのかもしれない。

 芸能界で一番けんかが強いと言われる伝説を持つ渡瀬さんだが、現場では常に周囲を気遣う人だったらしい。チャレンジ精神も旺盛だったという。そんな姿勢は、多くの後輩に刺激を与えていたことだろう。(文化報道部・古田貴士)

  1. サンスポ
  2. 芸能社会
  3. 芸能
  4. 【サンスポ記者が明かす渡瀬さんの役者魂】9係は「やらせてください!」