2016.2.18 05:04

大役25年務めた!市村正親『ミス・サイゴン』エンジニア役卒業

大役25年務めた!市村正親『ミス・サイゴン』エンジニア役卒業

市村はトリプルキャストのダイアモンド☆ユカイ(左)、駒田一(右)と手を合わせて熱演を誓った

市村はトリプルキャストのダイアモンド☆ユカイ(左)、駒田一(右)と手を合わせて熱演を誓った【拡大】

 俳優、市村正親(67)が10月19日に東京・帝国劇場で初日を迎えるミュージカル「ミス・サイゴン」で25年演じた“出世役”のエンジニアを卒業することが17日、分かった。

 サンケイスポーツなどの取材に市村は「この作品で演劇界のアメリカンドリームをつかめた。25年間、ぼくを支えてくれたエンジニアの集大成を、張り切らず(自然体で)まっとうできたら」と完全燃焼を誓った。

 同作はベトナム戦争に翻弄された少女と米兵の悲恋物語で、1989年にロンドン、91年にニューヨークで初演され、翌92年に日本に初上陸した。米国へ渡ることを夢見て、懸命に生きるフランス系ベトナム人のエンジニア役について「夢をつかむということでは、ぼくの人生そのもの」と90年の劇団四季退団後、同役をつかんだ自らに重ねた。

 初演から800回超演じ続けたが、14年に胃がんを患い途中降板した。それだけに、今回は「神様が与えてくれたチャンス。務めを果たさないといけない。渾身の力で、この年齢でしか見せられないエンジニアを見せる」と言い切る。

 同役は駒田一(51)、ダイアモンド☆ユカイ(53)とのトリプルキャスト。自身の背中を追う2人には「僕をまねしようと思わないで。悪いけど人生が違うんだから」と笑わせた。同役で本格的なミュージカルに初挑戦するユカイに対しては「ユカイちゃんが生き延びようと思えば、演出家が方向性を見つけてくれる」とアドバイスを送った。

 東京公演は11月23日まで、その後、来年1月まで全国ツアーを行う。

ミス・サイゴン

 舞台はベトナム戦争末期。エンジニアが営むキャバレーでベトナム人少女、キムと米兵のクリスは恋に落ちる。しかし、サイゴン(現ホーチミン)陥落でクリスは帰国し、米国人女性と結婚。それを知らずにキムはクリスの子供を産み、育てるが…。これまでエンジニアは市村をはじめ、筧利夫(53)、別所哲也(50)ら、キムは故本田美奈子.さん、松たか子(38)、知念里奈(35)ら、クリスは岸田敏史(62)、井上芳雄(36)、山崎育三郎(30)らが好演した。

(紙面から)

  • エンジニア役を演じる市村正親
  • エンジニア役を演じる市村正親(右)
  • エンジニア役を演じる市村正親
  • 市村はトリプルキャストのダイアモンド☆ユカイ(左)、駒田一(右)と熱演を誓った