2015.7.24 14:00(2/2ページ)

平和への思い新た… 茜沢ユメル、陽光桜の“ふるさと”東温市の観光大使に

平和への思い新た… 茜沢ユメル、陽光桜の“ふるさと”東温市の観光大使に

茜沢ユメルさんに東温市立東谷小の児童が送った手紙

茜沢ユメルさんに東温市立東谷小の児童が送った手紙【拡大】

 茜沢さんは児童からの直筆の手紙に「会場の体育館に歓迎の飾り付けをしてくれたり、コンサートの後にサインを欲しがったり、とても純粋で素直で元気いっぱいの良い子ばかりでした」と顔をほころばせる。

 東谷小は陽光桜の開発者、高岡正明氏が戦時中に教壇に立った旧三内村立東谷青年学校の跡地に建つ。茜沢さんが新曲「Stay~さくらの花のように」のキャンペーンで松山市を訪れた際、「児童たちに平和のメッセージを伝えたい」と東谷小まで足を延ばした。

 児童、保護者ら約70人を前に「Stay」のほか4曲を披露し、高岡氏の生涯を描いた朗読劇も上演。曲の合間には「陽光桜のように強くやさしい人になってほしい」「日常のありふれたことがどれだけありがたいことか。平和について考えてほしい」などとメッセージを贈った。

 コンサートを実施するまでに鈴鹿基廣校長や市の担当者らと調整を図り、当日は高須賀功市長を表敬訪問した。その中で観光大使就任の話が出たという。茜沢さんは隣県の香川県高松市出身だ。

 6月下旬に委嘱状と名刺を受け取った茜沢さんは「ミニコンサートの実現に尽力いただいた校長先生、教員、市職員の皆さんに恩返しができれば」と話し、「高岡さんが世界中に桜を寄贈したように、これからも平和への祈りを歌で届けていきたい」と気持ちを新たにしていた。

 陽光桜は、青年学校の農業科教師だった高岡氏が、戦地に送り出した教え子の鎮魂のため、私財をなげうち25年かけて開発した品種。教え子が亡くなった戦地でも花を咲かせるよう暑さにも寒さにも耐えられる。平和のシンボルとして、これまで、バチカンをはじめ世界中に5万本以上が寄贈されているという。

 茜沢さんは「ピュアボイス」「タンポポの綿毛のような」などと形容される透明感のある声質が最大の持ち味の実力派で、平成19年に「夢のしずく」でメジャーデビュー。都内を中心にライブ活動を展開し、1960~90年代の邦楽を紹介するTOKYO FMグループのミュージックバード「ユメルのモナリザラウンジ」でパーソナリティーも務めている。

  • 東温市立東谷小の児童から送られた手紙を読むシンガーソングライターの茜沢ユメル
  • コンサートの後に茜沢ユメルと記念写真を撮る子供たちと教職員=愛媛県東温市(東谷小提供)
  • 茜沢ユメル「Stay~さくらの花のように」