2015.3.13 11:16

50歳過ぎて新たな世界に挑む落語家の噺を一度、聞きたい/芸能ショナイ業務話

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芸能ショナイ業務話
真打昇進襲名披露会見を行った前列左から三遊亭司、柳家小傳次、桂右女助、柳家海舟、入船亭扇蔵、後列左から金原亭馬治、金原亭馬玉、柳家さん助、柳家燕弥、三遊亭彩大=東京・上野公園

真打昇進襲名披露会見を行った前列左から三遊亭司、柳家小傳次、桂右女助、柳家海舟、入船亭扇蔵、後列左から金原亭馬治、金原亭馬玉、柳家さん助、柳家燕弥、三遊亭彩大=東京・上野公園【拡大】

 3月21日から東京・上野の鈴本演芸場を皮切りに、落語協会の新真打ち、三遊亭司(35)、柳家小傳次(37)ら10人が昇進襲名披露興行を控える。同協会14年ぶりの10人の真打ち誕生は、お披露目会見で話題を呼んだ。

 その中には、桂右女助(52)、柳家海舟(57)の2人の50代が真打ちとしてスタートラインに立つ。

 昨年3月に誕生した劇団四季で数多くのミュージカルに出演した異色の落語家、三遊亭究斗が当時、51歳と聞き、驚いたことを思い出した。

 57歳の海舟は、1999年、40歳を過ぎて柳家小里ん門下に入門。子供世代の若手と共に修業し、苦楽を共にした。

 前座の「り助」から、二つ目に「麟太郎」、そして「柳家海舟」へ改名。江戸城無血開城の功労者、勝海舟を彷彿させるが、「勝の子孫からお墨付きをもらった」と言うからすごい。

 同協会の柳亭市馬会長(53)から「私より年の上の人がいる。体に気を付けて」とエールを送られ、「市馬師匠の『噺家が噺家で止まってはいけない』という考え方を尊敬しています。勝海舟でCDデビューしました。ウリというより、CDを売ります」と落語家らしいオチで自らをPRし、報道陣を笑わせた海舟。50歳を過ぎてなお、新たな世界に挑む落語家の噺を一度、聞いてみたい。(くのいち)