2014.12.13 05:05(3/4ページ)

【ヒューマン】吉川晃司、来年50歳もまだまだ走り続ける永遠のカリスマ

揺るぎない信念でオレ流を貫く吉川晃司。「変わらないことは良くも悪くも曲げられないこと。朱に交じった黒いシミみたいな感じかな」と笑った =東京・北青山

揺るぎない信念でオレ流を貫く吉川晃司。「変わらないことは良くも悪くも曲げられないこと。朱に交じった黒いシミみたいな感じかな」と笑った =東京・北青山【拡大】

 歌手として表現の幅を広げるために役者でも活動し、2010年公開の映画「必死剣 鳥刺し」では日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞。彼ならではの存在感は、13年のNHK大河「八重の桜」で演じた西郷隆盛など、重要な役どころで必要とされた。

 「30年間、突っ走って来られたのは、満足したことがないからでしょうね。スポーツの途中で何かを飲むより、我慢して終わった後にビールを飲むじゃないですか。のどが渇いたけど、今ここで飲んだら台無しというか。そんな感じの人生観があるのかもしれない」

 紆余曲折の音楽人生を駆け抜ける中、転機となったのが、11年3月11日の東日本大震災だった。「己の小ささや無力さを痛感して、すごく考えさせられた。『お前、もうちょっと思慮深くならないとダメだ』って雷が落ちてきたみたいで、腹もすわった」と振り返る。

 震災直後から被災地で泥かきやがれきの撤去などを手伝った。惨状を目の当たりにしたことで環境問題や社会活動に対しての意識が変わり、新たな思いも芽生えた。

 「楽しいことだけじゃなくて、辛いことも悲しいことも、ともにできた方がいいと思うようになった。歌手である前に日本人の一人のオッサンとして、自分の考えをちゃんと伝えることも大切だと思えた」

 来年8月で50歳になるが、デビュー当時から変わらぬ体形は常日ごろから、たゆまぬ努力を続けてきた賜(たまもの)だ。

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