2014.12.11 05:03(3/3ページ)

無所属・渡辺喜美氏、親族“総動員”で涙のどぶ板戦

公示日の2日に、渡辺喜美氏(左)の支持を訴える、まゆみさん。親族総出でお願い行脚を続けている=栃木県那須塩原市

公示日の2日に、渡辺喜美氏(左)の支持を訴える、まゆみさん。親族総出でお願い行脚を続けている=栃木県那須塩原市【拡大】

 しかし、今回は事情が違う。化粧品会社会長からの8億円借り入れ問題でみんなの党の代表を辞任し、その後、党は解党した。一方、那須塩原市をのぞく選挙区内の市町村が自民前職の梁(やな)和生氏(35)を支援。堅固だった地盤を古巣・自民に切り崩され、多くの若手地方議員が離れている。

 頼みは、親族によるお願い。2012年12月に離婚したが、現在は事実婚状態のまゆみさんは渡辺氏とは別行動でお願い行脚。「涙を流しながら、頭を下げ続けている」と関係者は言う。おいの渡辺美知太郎参院議員、美知太郎氏の妻で栃木県議の渡辺幸子氏もチラシを配り、有権者と握手を繰り返している。

 地元を離れず選挙戦を展開するのは96年の初出馬以来。崖っぷちでの戦いの中、「(差は)縮まってきたと思う。『だんだんよくなる法華の太鼓』と、おやじ(美智雄氏)がいっていたが、その調子で頑張りたい」と声を振り絞った。

★優勢の自民・簗氏、有利とは考えず「地道に戦うだけ」

 優勢が伝えられる自民前職の簗和生氏は、前回の2012年衆院選に“落下傘候補”として出馬、選挙区では渡辺氏に敗れたが、比例代表で復活当選した。当選後は選挙区内に居を構え、国会会期中などは毎朝始発の新幹線で東京へ通ったといい、「国会議員は地元の代弁者でなければならない」と地域密着をアピール。その上で「渡辺さんは古くからの地盤を持った方。有利とは考えていないし、最後まで地道に戦うだけ」と話した。

(紙面から)