2014.11.17 16:18

「信ぴょう性薄い」北海道新聞も「吉田証言」の記事取り消し

 慰安婦問題に関する報道をめぐり、北海道新聞社は17日付の朝刊で、朝鮮人女性を強制連行したとする故吉田清治氏の証言内容は「信ぴょう性が薄いと判断した」として、当時の記事を取り消して1面で謝罪、2ページにわたる慰安婦問題の特集記事を掲載した。

 慰安婦問題をめぐる報道では、朝日新聞が8月に検証記事を掲載。「慰安婦狩り」に関わったとする吉田清治氏の証言を虚偽だと認めて、一連の記事を取り消し、現在は第三者委員会に検証を委ねている。

 北海道新聞の記事によると、同社は平成3年から5年までに計8回、吉田氏の証言に関する記事を掲載していた。その後、当時の記者に経緯を聴いたほか、吉田氏が著書で慰安婦狩りをしたと書いた済州島の古老や韓国の研究者を訪ねるなどして検証した結果、記事の信憑性は薄いと判断したという。

 北海道新聞社は、吉田氏の証言には1990(平成2)年代初めまでに疑義が出ており、生前の吉田氏に再取材していれば早い段階で事実確認が可能だったかもしれないと説明。その上で「検証が遅れ、記事をそのままにしてきたことを読者の皆さまにおわびし記事を取り消します」とした。

 北海道新聞社は「紙面でできるだけ丁寧に説明しているのでコメントは差し控えたい」としている。(産経新聞)