2014.11.9 04:03

山田洋次監督、テレテレ胸像除幕式「普通死んだ後にできるもの」

自身とそっくりな胸像と並び、うれしそうにほほえむ山田洋次監督=東京・葛飾区柴又

自身とそっくりな胸像と並び、うれしそうにほほえむ山田洋次監督=東京・葛飾区柴又【拡大】

 映画「男はつらいよ」シリーズで知られる山田洋次監督(83)が8日、東京・葛飾柴又寅さん記念館で行われた「来場者400万人達成」の記念式典に登場。自身の胸像除幕式に立ち会った。生前に映画監督の胸像が制作されるのは極めて異例。

 記念館は「男はつらいよ」の舞台となった同所に1997年11月にオープン。2012年12月に山田洋次ミュージアムが併設され、その入り口に山田監督のブロンズ製胸像が飾られた。左手に台本を持ち、演出指導する姿の“分身”と初対面した巨匠は「面はゆいというか、気恥ずかしい。胸像は普通、死んだ後にできるもの」と照れ笑い。

 「『僕がここ(胸像)にいて、今ここにいる自分は誰だろう?』という非常に不思議な感じ。死んでも残るかな。若い人にも足を運んでほしい」と喜んだ。

 約1年3カ月かけて制作した彫刻家、宮瀬富之氏は「山田先生の内面的なものを引き出すため、朝起きたときや寝る前にも先生の写真を見ていた。頭の中は先生一色でした」と告白。右から見ると監督の優しさが、左から見ると厳しさが見えるように工夫を凝らしたと説明した。

 先月29日に来場400万人目となった都内在住の青柳健司さん(67)から「寅さんシリーズは私にとってバイブル。これからも素晴らしい映画を撮ってほしい」とエールを送られ、山田監督はほおを緩ませた。

(紙面から)