2014.10.6 05:03(3/3ページ)

典子さまご結婚 女王殿下から宮司を支える妻「姫君様」への道

結婚式を終え、報道陣の質問に答えられる典子さまと千家国麿さん=5日午後、島根県出雲市の出雲大社 (撮影・志儀駒貴)

結婚式を終え、報道陣の質問に答えられる典子さまと千家国麿さん=5日午後、島根県出雲市の出雲大社 (撮影・志儀駒貴)【拡大】

 「姫君様」。宮司を支える妻を、大社の職員や周辺の人は敬意を込めてこう呼んでいる。現在の姫君様の礼子さんは、例祭や月始祭などで尊祐さんが祭祀(さいし)を務める際に参列。お祭りや行事の準備の段階でも指示を出したり、アドバイスしたりするといい、出雲市の万九千神社の錦田剛志宮司は「奥さんがいなければ出雲大社のお祭りは到底できない。陰のサポート役」と言う。

 現時点では、典子さまがすぐに出雲大社の公式行事に加わる予定はないという。当面は「若姫君様」として礼子さんの背中を見ながら、その振る舞いを勉強される日々が続きそうだ。

★6日に披露宴

 友人や地元関係者ら約300人を招待する披露宴は6日、松江市の「ホテル一畑」で開かれ、島根県の溝口善兵衛知事らが祝辞を述べる。8日には東京都内のホテルで、皇太子ご夫妻や三権の長らを招いた晩餐(ばんさん)会を開催。安倍晋三首相が祝辞を述べ、皇太子さまが乾杯のあいさつをされる。現時点で新婚旅行の予定はないという。

★一時金は1億675万円

 皇室典範は、女性皇族が天皇陛下や皇族以外と結婚された場合、「皇室を離れる」と規定。出雲市役所大社支所に婚姻届が提出されたため、典子さまは一般の国民となられた。戸籍は結婚と同時に新たに作られ、皇族の身分を離れたことが皇統譜に記される。皇室を離れるにあたって、法律に一時金支給の規定があり、国から典子さまに1億675万円が支給される。これまで皇宮警察が行っていた警護はなくなるが、当面は島根県警が警戒にあたる。

典子女王殿下

 高円宮ご夫妻の次女として、1988年7月22日にご誕生。大正天皇のひ孫に当たられる。学習院女子高等科を経て2011年3月に学習院大文学部心理学科をご卒業。姉の承子(つぐこ)さまと妹の絢子(あやこ)さまの3姉妹。

千家国麿さん

 出雲大社宮司の尊祐(たかまさ)さんと礼子(あやこ)さんの長男で、1973年9月2日生まれ。島根県立大社高校を経て96年3月に国学院大文学部神道学科を卒業。乃木神社(東京都港区)などで神職を務め、2005年3月から出雲大社に奉職。

出雲大社

 島根県出雲市にある神社で、縁結びの神様として知られる大国主命を祭る。出雲大社の祭祀を行う「出雲国造」である千家家が代々宮司を務めてきた。神話の世界では、千家家の祖先は皇室の祖神とされる天照大神の次男天穂日命となっており、皇室とも縁がある。約60年に1度、大遷宮があり、昨年5月に仮殿から本殿へご神体を戻す「本殿遷座祭」が執り行われた。本殿は1952年、国宝に指定された。

(紙面から)