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【ヒューマン】中村吉右衛門、古希迎えなお信じる道突き進む

柔和な笑顔を見せる中村吉右衛門。祖父、初代吉右衛門の言葉を胸に、8回目の「秀山祭」の思いを熱く語った =東京・丸の内

柔和な笑顔を見せる中村吉右衛門。祖父、初代吉右衛門の言葉を胸に、8回目の「秀山祭」の思いを熱く語った =東京・丸の内【拡大】

 「私は『法界坊』と光秀をやるので精いっぱい。若い人を見る(指導する)となると大変…」と謙遜するが、どんな苦境に直面しても「毎日、初日と思え」「今日来たお客さまは明日は来ない」「毎日が勉強、修業の日」「お客さまに対して、役に対して誠実であれ」という初代の言葉を道標に歩みを続ける。

 「信じる道を突き進んでいく姿を(後進に)見せる以外ない」

 覚悟を持ったぶれない背中が歌舞伎の未来を写す。

中村 吉右衛門(なかむら・きちえもん、本名・波野辰次郎=なみの・たつじろう)

 1944年5月22日生まれ、東京都出身。屋号は播磨屋。八代目松本幸四郎(初代白鸚)の次男。6歳のときに母方の祖父、初代中村吉右衛門の養子となる。九代目松本幸四郎は実兄。48年に中村萬之助を名乗り初舞台、66年に二代目中村吉右衛門を襲名。85年以来、松貫四(まつかんし)名で歌舞伎作品も執筆する。2011年に重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された。フジテレビ系時代劇「鬼平犯科帳」に主演するなど多くのドラマにも出演。私淑する武将は古田織部。1メートル76。血液型B。

(紙面から)