ピューマはネコ科の大型肉食獣。南米大陸ほぼ全域と北米大陸の広範囲に生息している。【拡大】
米メディアによると、猛獣を退けた歌声の持ち主はコロラド州に住むキーラ・コペストンスキーさん。今月4日、同州ダウンバレー公園にあるハイキングコースのメーンルートから10分ほど離れた山中の小道を歩いていた。
小枝が踏み折られる音に目を向けると、視界の隅に茶色の動物が。振り返ると、体長75~90センチほどの1頭のピューマが3~4・5メートル離れたところにいた。コペストンスキーさんはそのまま歩き続けて離れようとしたが、ピューマは約30分にわたり後をつけてきた。
つかず離れずの“追いかけっこ”の末に斜面を降りようとすると、さらに約2・4メートルの距離にまで近寄ってきた。ここでコペストンスキーさんは意を決した。
「なぜか分からないけど、オペラをとても大きな声で歌い始めたの」
ピューマは耳を垂らしてコペストンスキーさんを見つめ、約3メートル離れたところでうずくまった。まるでオペラ独唱に聞きほれたかのようにしばらく動きを止め、そのうち去っていったという。
地元の保安官事務所は「不測の事態の対処法をよく学んでいる」と感心しきり。ピューマが襲撃を思いとどまるほど素晴らしい歌声だったのか、単に満腹だったのかは不明だが、コペストンスキーさん本人は、ピューマが“獲物”に対する興味を失ったので去っていったと信じているという。