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「20キロ痩せた」「24時間連続勤務」…すき家元社員が明かした勤務実態

7月31日、「すき家」の労働環境の改善策について説明するゼンショーHDの小川賢太郎会長兼社長=東京都千代田区(撮影・山沢義徳)

7月31日、「すき家」の労働環境の改善策について説明するゼンショーHDの小川賢太郎会長兼社長=東京都千代田区(撮影・山沢義徳)【拡大】

 牛丼チェーン最大手「すき家」の過剰労働問題をめぐり、ゼンショーホールディングス(HD)の第三者委員会(委員長・久保利英明弁護士)が7月31日提出した調査報告書。かねて深夜の「ワンオペ」と呼ばれる1人勤務体制は知られていたが、従業員への匿名アンケートなどに基づく報告では、その労働環境の過酷な実態と背景が詳しく指摘された。

 「理不尽なことが多い。サービス残業が多く、未払いになっている」「年末親に会い、20キログラム痩せてみてられない、辞めてくれと頼まれた」「居眠り運転で交通事故を3回起こした。人が取れず、金曜から月曜は回転になる」

 事業会社のゼンショーを2013~14年に退職した社員らが上げた“悲鳴”の一部だ。「回転」とは、店舗での24時間連続勤務を指す同社独自の隠語で、調査委がヒアリングした現場社員の大半がこれを経験していた。恒常的に月500時間以上働いていたり、多忙で2週間帰宅できなかったりした従業員もみられたという。

 その一因が、定着率の低さによる社員の慢性的な不足だ。すき家の今年4月の店舗数は1986店と3年前より414店増えたが、契約・シニアを含めた社員数は9人増の584人とほぼ変わっていない。新卒社員の離職率は、10年入社組の約33%から11年組の約40%、12年組の約46%と年々悪化していた。

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