2014.6.29 05:06

KDDのCMで話題、斎藤晴彦さん急死…26日まで劇団の稽古も

死去した俳優の斎藤晴彦さん

死去した俳優の斎藤晴彦さん【拡大】

 舞台を中心に活躍し、1980年代にはCMやバラエティー番組にも出演して人気だった俳優の斎藤晴彦さんが死去したことが28日、分かった。73歳。東京都出身。詳しい死因は不明。

 所属する劇団黒テントによると、27日に東京都内の自宅近くで倒れているところを付近住民が発見し通報。搬送先の病院で死亡が確認された。死亡時刻は27日未明との情報もある。

 26日には東京都内の劇団稽古場で秋公演の稽古を夜までこなしていたという。劇団関係者は「最近はすごく体調が良いと聞いていた。元気で体調が悪そうな雰囲気もなかったので、ビックリしている」と話す。斎藤さんは2012年11月に心不全で緊急搬送されたことがある。

 通夜および葬儀・告別式の日程は未定。斎藤さんは1人暮らしで、遠方に住む親族の身元確認後に詳細が発表される。

 劇団黒テントでアングラ演劇を牽引する一方、1985年にKDD(現KDDI)のCMでクラシック音楽にコミカルな歌詞をつけて歌う姿が話題となり、バラエティー出演や「11PM」司会などで人気となった。

 近年は舞台「レ・ミゼラブル」のテナルディエ役を長年演じ、故森光子さん(享年92)の主演舞台「放浪記」の菊田一夫役も2005年以降演じ続けた。舞台では4月の「天下御免 想定外」、仕事としては5月25日の東京・世田谷美術館でのライブイベント出演が最後となった。

斎藤晴彦(さいとう・はるひこ)

 1940年7月30日生まれ、東京都出身。早大卒業後、「劇団青俳」「発見の会」を経て、69年に劇団「演劇センター68/69」(現・劇団黒テント)に参加。86年、KDD(現・KDDI)のCMでクラシックに合わせて珍妙な歌を歌い、一躍お茶の間の人気者に。同年、日本テレビ系ワイドショー「11PM」の司会を務めた。主な出演作に舞台「放浪記」「レ・ミゼラブル」、テレビ朝日系「さすらい刑事旅情編」(88年)、映画「夜逃げ屋本舗」(92年)など多数。

(紙面から)