2014.3.15 05:03

宇津井さん厳しい体調管理、白飯“代用”に大根おろし

健康法のインタビュー、宇津井健さん=1977年5月撮影

健康法のインタビュー、宇津井健さん=1977年5月撮影【拡大】

 俳優、宇津井健(うつい・けん)さんが14日午後6時5分、慢性呼吸不全のため名古屋市内の病院で死去した。宇津井さんは努力の人だった。「最高のコンディションで仕事をするのが役者の義務」をモットーに、一日でも長く俳優業を続けるため、自分に厳しく体調管理に努めていた。

 50歳でたばこ、60歳で酒をやめた。自宅には腹筋を鍛えるものやウオーキングマシンなど14、15種類のトレーニング器具を設置。75歳のときで朝、晩300回ずつの腹筋はかかさず、連続500回も可能だったという。

 体重は70キロ以下を保ち、周囲には「太りやすい体質なので(炭水化物の)白飯は食べない」と話し、ドラマの食事のシーンでも大根おろしを代用していた。現場に鉄アレイを持参し、ヒマさえあればトレーニング。撮影の合間には腕立て伏せを行い、共演者やスタッフを驚かせていた。

 肉体面だけでなく精神面も若かった。当時80歳だった2012年5月に出演したトークバラエティー番組では「ジーンズが元気の源」と笑顔で語り、外出用と自宅用で計60本以上を所持し、自分で洗い、干し、アイロンをかけるエピソードを披露した。また大好きな歌手、小柳ゆき(32)の楽曲を車で大音量でかけ、体を揺らしながらノリノリで聴いていることも明かしていた。

 心身の若さ、健康が宇津井さんを俳優として、よりいっそう輝かせていた。

故人が何度もライブに足を運んでいた歌手、小柳ゆき(32)の話 「ライブを観ている時の宇津井さんは、ピンと背筋を伸ばし、指でリズムをとりながら聴いておられました。その聴き姿がとにかく格好よかったのが印象的です。またライブでお会いできる事を楽しみにしていました。また歌を聴いて頂けると思っていました…」

(紙面から)