2013.11.20 06:00(2/2ページ)

赤木春恵がギネス認定!世界最高齢の映画初主演女優に

 東京・府中市の自宅で取材に応じた赤木は「載せてもらうつもりはサラサラなくて、いただいてギョッとしています。うれしくもありますが、照れもある」としみじみ。2008年に映画「ぼくのおばあちゃん」で当時82歳だった菅井きん(87)がギネス認定を受けたが、それを7歳更新した。

 今月15日、ギネスワールドレコーズジャパンから配給会社に認定書が届き、16日の公開初日に配給会社から赤木に手渡された。認定書の文面については「英語は敵国語だったから全然ダメ。赤木春恵は読めたけど、孫に読んで説明してもらいました」と笑みがこぼれた。

 同作は、赤木演じる認知症の母と介護する息子(岩松了=61)の日常をユーモラスに描く異色の物語。「二百三高地」以来、33年ぶり、134本目の映画で初主演を射止めた赤木は「これで終わりなのかなという時期に主演をいただきラッキーだった」と振り返った。

 重くなりがちな役どころだが、「テレビドラマで経験していたし、認知症だった実母を演技プランの中に入れました」と告白。実体験が絶妙な空気感を生み出した。

 公開後、TBS系「渡る世間は鬼ばかり」のプロデューサー、石井ふく子氏(87)らから激賞の電話があったことを明かし、「きっと、みっちゃんが元気でいてくれたら、『あやちゃん、良かったよ』と言ってくれたと思います」と、10日に一周忌を迎えた“心友”、森光子さん(享年92)へ思いをはせた。

 6年前に乳がんが見つかり、左乳房を全摘出。「2カ月おきに検査をしていますが、内臓もどこも悪くない」と健康体を強調。移動で車いすが必要だが、「引退? まだ考えてないですね。身の丈にあった条件で、需要があれば」と次回作への意欲をにじませた。

赤木春恵(あかぎ・はるえ、本名・小田章子=おだ・あやこ)

 1924年3月14日生まれ、満州(現・中国東北部)出身。40年、松竹にニューフェースとして入社。79年からTBS系「3年B組金八先生」シリーズで校長先生を演じ、高い評価を受ける。同局系「渡る世間は鬼ばかり」など、脚本家、橋田壽賀子氏の作品に数多く出演。93年、紫綬褒章を受章。

(紙面から)