2013.6.24 18:40(2/5ページ)

【軍事のツボ】辛坊治郎氏の海難救助取材記

特集:
軍事のツボ

 ●午後3時5分 2機目のP-3Cが厚木航空基地を離陸

 ●午後3時8分 別のUS-2(2番機)が厚木航空基地を離陸

 ●午後5時53分ごろ 2番機が現場到着

 ●午後6時14分 2番機が着水に成功し、2人を無事救出

 ●午後9時45分ごろ 2番機の先導役のP-3Cが厚木航空基地着陸

 ●午後10時30分 2番機、厚木航空基地着陸(海自の派遣航空機は計4機)

 ●午後10時37分ごろ 2人が地上に降り立つ

 以上のような経過をたどったが、筆者は厚木航空基地で取材にあたった。滑走路脇のターミナルビルの前で、救出に成功したUS-2の到着を待っていると、海自の広報からUS-2はエンジンが1発停止しているとの情報が。

 停止しているのは4発あるうちの第3エンジンとのこと。右翼2発のうち機体側のエンジンだ。現場は波が高くエンジンが潮をかぶったことで、故障を防ぐため停止させていると説明があった。ちなみにエンジンは2発停止しても飛行は十分可能。

 飛行艇だからある程度潮をかぶるのは当たり前だが、予防的な停止をさせるほど大量だったということは、それだけ波が高かったことになる。現場海域は波高3~4メートル、南西の風約15メートルだったというが、同機は波高3メートルまで着水が可能とされている。1番機が着水できなかったことも考えると、海況はこの機の限界付近だったのではないか。パイロットの技量の高さが分かる。

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