2013.6.21 11:00(1/5ページ)

【軍事のツボ】練習艦の現役復帰が示す苦しい台所事情

特集:
軍事のツボ

 6月8、9日に横浜市で開催された横浜開港祭には海上自衛隊の護衛艦「やまぎり」(基準排水量3500トン)が参加し、一般公開された。大勢の人が見学し筆者も足を運んだが、同艦は少し変わった経歴を持つ。第一線の護衛艦から練習艦に艦種変更されたものの、再び護衛艦として「現役」復帰しているのだ。この「珍現象」には苦しい台所事情が垣間見える。

 やまぎりは、海自の機動艦隊である護衛隊群1つにつき護衛艦8隻、ヘリコプター8機を配置する「新八八艦隊」を構成する汎用護衛艦として建造されたあさぎり型の2番艦。1986年に建造開始、89年1月に護衛艦として就役しており、平成になって初めて就役した護衛艦だ。

 その後、汎用護衛艦としてむらさめ型や、さらに発展型であるたかなみ型が配備され、2004年に練習艦になる。まだまだ老兵というほど古くはなかったが、海自は練習艦にもできるだけ新しい艦をあてて、高度な教育をして練度を高める方針があるためだ。

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