M-1王者はマヂカルラブリー「どうしても笑わせたい人が」酷評された上沼を“ネタ”に

 
第16代王者に輝き、トロフィーにキスするマヂカルラブリーの野田(左)と村上(C)M-1グランプリ事務局

 若手漫才師日本一決定戦「M-1グランプリ2020」の決勝が20日、東京・六本木のテレビ朝日で行われ、結成13年のマヂカルラブリーが初優勝を飾った。3年前の決勝で審査員の上沼恵美子(65)から酷評されるも、今回はその“上沼ネタ”も生かしてリベンジ。3月のひとり芸日本一決定戦「R-1ぐらんぷり」と2冠に輝いた野田クリスタル(34)は「キングオブコント」王者を目標に「お笑い王になって3冠を獲ります」と宣言した。

 熱いものがこみ上げてきた。決勝に初進出した2017年大会で最下位に沈み、漫才からの引退まで考えたマヂカルが歓喜の涙で絶叫した。

 「最下位になっても優勝することがあるんで、諦めないで」

 史上最多となる5081組の頂点に立ったボケ担当の野田は、客席に向かってガッツポーズ。因縁の上沼から賞金1000万円のボードを受け取ると、審査員引退が噂される上沼に「恵美ちゃん辞めないで!」と呼びかけて爆笑を誘った。

 “西の女帝”との因縁は前回17年決勝。マジカルのネタに上沼が「頑張ってるのは分かるけど、よう決勝残ったなと思って」と指摘すると、ツッコミの村上(36)は「こんな怒られます?」と苦笑。野田はツイッターで「大恥かいたんだけど」と嘆いていた。

 そのマヂカルの決勝進出は2度目。リベンジを誓う今回は高級フレンチ店と極端に揺れる車内をネタに大暴れ。野田は3月の「R-1」を制したひとり芸王者の演技力を生かしたオーバーアクションを披露。相方の村上は的確なツッコミで笑いに変えた。

 ネタの冒頭では野田が真剣な表情で「どうしても笑わせたい人がいます」と切り出すなど“上沼ネタ”を投入。松本人志(57)ら審査員の笑いも誘っていた。

 真剣な審査に定評がある上沼だが「ごめんね、3年前」と謝罪。ファイナルラウンドでは、おいでやすこがと見取り図と対戦したが、上沼がおいでやすこがに1票。野田は「心残りですが、笑ってくれてうれしかった」と素直に喜んでいた。

 決勝ではコロナ禍のソーシャルディスタンスで観客が例年より少なく、笑いの量も減ったが、野田は「R-1で無観客を経験していたのもよかった」と説明。言葉のやりとりが少ないネタでの優勝に「あれも漫才」と苦笑しながら力説した。

 野田は最後、コント日本一決定戦「キングオブコント」も視野に「お笑い王になって3冠を獲ります」と前人未到の快挙を約束。ノリノリの相方に対して村上は「僕は(2冠で)良いと思う。まぁ、付き合いますが」と温かく見守っていた。