一瞬の危機を乗り越えた80年代最強ロックバンド/芸能ショナイ業務話

 

 アイルランド出身の世界的人気ロックバンド、U2のボーカル、ボノ(58)が1日(日本時間2日)、ドイツ・ベルリンで行われた公演中に声が出なくなり、当日のステージが中止になったことが報じられた。

 ボノはステージをおりてから医師に治療を受けたようで、「声はもとに戻る」とバンドのオフィシャル・サイトで発表し。欧州ツアーは予定通り行われることになった。

 声が出なくなったという報道を見たとき、一瞬不安になった。なぜなら1980年代に青春時代を過ごした私にとって、U2は唯一ともいえる80年代結成の大物ロックバンドという存在だったからだ。

 当時のヒット曲を集めたコンピレーション盤が人気の80年代だが、ロックの歴史で考えれば絶対的な強力なロックバンドは少ない。例えば60年代のザ・ビートルズやローリング・ストーンズ、ザ・フーなど、70年代のレッド・ツェッペリンやイーグルスなどと、今でも大きな存在感を示しているバンドがある。しかし80年代のロックバンドで後生に残るような存在はU2しかいないからだ。それは80年代からの音楽産業が巨大化し、ヒット曲を要求されて、理想を追求するバンドが減ってしまったのではないかと思う。

 U2は1980年のデビューから解散危機はなく、オリジナルメンバー4人の脱退もない結束力の強いバンドだ。反核、宗教、貧困、薬物などの問題をテーマとした楽曲など常に時代を見つめている。また、アフリカの貧困救済にも力を入れており、ロック音楽のテーマのひとつともいえる、愛と平和を実践している。

 近年はこれほど発信力のあるアーティストは今後、現れるかはわからない。ボノの声も戻り“80年代最強”バンドが無事でなによりだ。(くらぼん)

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