職人級の存在感で魅せる宝塚雪組公演「凱旋門」/芸能ショナイ業務話

 
宝塚雪組「凱旋門」に特別出演の轟悠(左)と望海風斗(右)

 宝塚歌劇団雪組公演「凱旋門」が東京宝塚劇場で上演中。雪組トップ時代の2000年、初演に主演した専科の轟悠が特別出演して話題だ。

 劇団理事でもある轟悠は宝塚歌劇のトップオブトップ。同作で、パリからドイツに亡命した主人公の外科医・ラヴィックの苦悩を体現するが、スーツの後ろ姿から哀愁がにじみ、娘役トップ、真彩希帆扮するヒロインを包み込む“大人の男の色気”が全開。円熟味を増した芸で魅了している。

 男役10年といわれる世界で、轟は初舞台から33年。年輪のように渋さが増し、ダンディーな男役芸はもはや異次元だ。いるだけで舞台が華やぎ、引き締まり、宝塚の舞台に生き続ける伝説。サッカー選手ならキングカズのような存在だろうか。

 脇を固める雪組トップの望海風斗、真彩はともに屈指の歌唱力を誇る。轟と学年が離れているが、渡り合えるのはこの2人だからこそ。職人級トリオは見応え十分だ。(R)

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