陰の立て役者は木村佳乃!? 18日放送の夏の紅白/芸能ショナイ業務話

 
NHK「思い出のメロディー」の収録に参加した司会の左から高瀬耕造アナウンサー、木村佳乃、氷川きよし(NHK提供)

 古き良き往年の紅白歌合戦を見ているようだった。“夏の紅白”といわれる18日放送のNHK「第50回思い出のメロディー」(後7・30)である。今月4日に東京・渋谷のNHKホールで収録が行われ、その模様を取材した。

 2時間半の大型番組だが、時間の長さをまったく感じなかった。年配の人気歌手が安定した歌唱力で昭和の演歌・歌謡曲の数々をじっくり聴かせ、しかも趣向を凝らした企画で楽しませてくれる。収録後、出場歌手やレコード会社の関係者の間からも「今年の“思メロ”は良かったねえ」と話す満足そうな声をあちこちで聞いた。

 決してNHKをヨイショする気はないが、まず50回の節目にふさわしい人選だった。この番組は視聴者からのリクエストが基本とはいえ、1回目から出ている北島三郎、森進一をはじめ日本を代表する歌手たちが顔をそろえた。

 市川由紀乃、三山ひろし、北山たけしら若手も、美空ひばりや石原裕次郎を歌いこなした。野口五郎が自宅で見つけた音声テープに残された親友、故西城秀樹さんの歌声とともに、時空を超えて名曲「ブルースカイ ブルー」を一緒に歌ったのも感動的だった。

 小林幸子の巨大衣装と幸子そっくりマスクをかぶった女性ダンサーたちのコミカルなダンスも不気味で面白かった。司会を担当した氷川きよしの圧倒的な歌唱力もすばらしかったが、今回の陰の功労者は、一緒に司会をした女優、木村佳乃ではないか。

 音楽番組は初司会だったが、収録の合間に2000人を超える観客に「皆さん、楽しんでいらっしゃいますか」と笑顔で話しかけ会場を和ませた。42歳と若く美しいが、親しみやすい“おばさんテイスト”に独特の味がある。

 本人は収録後、「6歳の長女と5歳の次女が寝た後、司会の練習をしてきたんですが、本番は緊張しました。曲が流れた後のナレーションがすごく難しかった」と大役に反省の弁が口をついて出た。

 「でも、歌のすばらしさと力を改めて実感しました。3分とか5分という短い時間で人の心をわしづかみにする。ドラマだと1時間も2時間もかかるのに…。正直、ドラマのセリフを覚えるより緊張しました」と感心しきり。「またぜひ、歌番組の司会をしたいなあ。紅白ですか? はい! もちろん(したいです)!」と笑顔で即答した。 実際、歯切れのいいしゃべりと明るく温かい口調は女子アナにまったくひけを取らない。いや、歌手を歌いやすく乗せる雰囲気作りは、それ以上という声も…。出場歌手もいつも以上に気分良く歌っているように見えた。木村には空気をガラリと変える力がある。紅白を仕切る姿をいつか見てみたい。(M)

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