「一線を、越える。」キムタクと圧巻の演技のニノ 2大スター初共演「検察側の罪人」/週末エンタメ

 
映画「検察側の罪人」木村拓哉(右)と二宮和也

 木村拓哉(45)と二宮和也(35)。2大スターが初共演した映画「検察側の罪人」(原田眞人監督、24日公開)。2人の共演ばかりが注目されがちだが、骨太でとても見応えの作品に仕上がっている。

 同作は、主人公のエリート検事・最上(木村)と、彼を師と仰ぐ若手検事・沖野(二宮)がある殺人事件の担当になるが、沖野が最上の捜査に疑問を持ち始め、次第に対立していくサスペンス。2人の脇を固めるキャスト陣も吉高由里子(30)、松重豊(55)、平岳大(44)、大倉孝二(44)、八嶋智人(47)と豪華な面々がそろった。

 今月6日の完成披露試写会で、木村は「これほど信頼できる共演者は珍しい」と二宮を絶賛。ジャニーズ事務所の後輩へのお世辞では、決してない。二宮演じる沖野が、取り調べで被疑者を追い詰めるシーンは圧巻だ。

 冷静さと激情を柔軟に使い分けながら、被疑者に迫る。被疑者だけでなく観客をも飲み込む芝居に圧倒される。木村の言葉もうなずける、映画のみどころのひとつだ。

 もうひとつ注目なのは、「一線を、越える。」キムタク。映画のキャッチコピー通り、劇中で木村が一線を越えるのだが、これまでのパブリックイメージとは異なる“キムタク”が存在する。

 二宮は完成披露試写会で「平成という時代でスタイルを変えずにトップを走ってきた『木村拓哉』という男と一度同じ作品を作りたいと。それが平成の最後に実現した」と不変の先輩との初共演に感激していたが、後輩との化学反応が浮かんだ木村の“新スタイル”が見られる。

 2人のファン以外も楽しめる、重厚な一本だ。(青森正宣)

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