OSK日本歌劇団の歴史を紡いだ高世麻央さん/週末エンタメ

 
新橋演舞場7月公演「OSK日本歌劇団レビュー夏のおどり」の記者懇親会に出席した左から白藤麗華、真麻里都、桐生麻耶、高世麻央、楊琳、舞美りら=東京・新橋

 女優の京マチコさん、ブギの女王として一世を風靡した笠置シヅ子さんらを輩出したOSK日本歌劇団は4年後に創立100年を迎えます。

 9日に東京・新橋演舞場で千秋楽を迎えた「レビュー 夏のおどり」は5日間9公演を実施。

 男役トップの高世麻央さんの退団公演を銘打っており、大阪が拠点の同劇団を応援する大型バスが劇場前に横付けされ、劇場は大盛況でした。

 客席はコスプレをする人、音楽に合わせて体を揺らし、腕を伸ばす子供たち、そして男性客の多さに目を見張りました。

 客席の熱い気持ちに応えるように、舞台上の劇団員は躍動しました。

 舞台は二部構成。和の「夢草紙」を日本舞踊の西川箕乃助さん、洋の「One Step to Tomorrow!」を振付家の名倉加代子さんが、それぞれ演出・振付を担いました。2人の期待に高世さんも劇団員も一致団結して、観客を魅了しました。

 高世さんは1996年に男役として入団、「セロ弾きのゴーシュ」で初舞台を踏みました。2014年には日本・キューバ交流400年記念公演をキューバで開き、16年にはトップ就任を果たします。

 一方で02年に当時の親会社だった近鉄から支援打ち切りに伴う解散が発表され、存続活動を求める署名活動などを経験してきました。そんな劇団解散危機を味わったからこそ、大劇場での公演実現を「夢のよう」といい、「署名活動から始めた私たちを大きな愛で支えてくださったみなさまのお力があってこそ」と感謝し、ステージを後にしました。

 「OSKで得たこと全て、自分の人生においてなくてはならないことでした。そして、これからの人生においても、どのピースも欠くことができないものだと思っています」と22年のOSK人生を表現した高世さん。いつか、どこかで会える日を心待ちにしています。(栗原智恵子)

Read more