注目の新進女優は大学目指し勉強中、新作映画が東京で30日から公開/芸能ショナイ業務話

 
透明感あふれる演技が光る駒井蓮(C)2018映画「名前」製作委員会

 芸能界には会うたびに、あるいはマネジャーから話を聞くたびに成長を実感できる人材がいる。青森県出身の新進女優、駒井蓮(17)もその1人だ。初めて記者が彼女に取材したのは2016年のデビュー前だった。

 当時は東京都内の私立高校に通い始めたばかりで、表情もあどけなかったが今は3年生。ドラマやCMで見せるふとした表情にも、喜怒哀楽を自然に出せるようになったのではと勝手に思っている。

 ただ、負けず嫌いは相変わらずで、正直、ホッとする。学業の合間も台本とにらめっこするなど、一つ一つの仕事に対する真剣な姿勢だけでなく、1年生のときから勉強も学年でトップクラス。一時はあきらめかけた大学進学もここにきて受験することを決めた。

 女性マネジャーが本人に代わり「根っからの勉強好きで、本人は大学で英米文学を学びたいそうです。訳し方が違うだけで解釈がまったく違ってしまう。その面白さを探究したいそうです」と説明する。進学後ももちろん、芸能活動は続けるという。

 そんな駒井が名バイプレーヤー、津田寛治(52)とW主演した映画「名前」(戸田彬弘監督)が、30日から東京・新宿シネマカリテを皮切りに全国で順次公開される。直木賞作家、道尾秀介氏の原案で、茨城県を舞台に、嘘を重ねて生きるバツイチの中年男(津田)と彼の前に突然現れた謎の女子高生(駒井)の交流が描かれる。

 これはミステリー? それともホラー?…。謎が謎を呼ぶ展開で、冒頭からスクリーンに引き込まれる。津田の名演技はもちろんだが、駒井の怒りや悲しみに満ちた表情も新鮮。さわやかな色香も漂わせて、成長の一端をのぞかせる。

 一体、この2人は果たしてどんな関係なのか…。後半のどんでん返しに驚かされるが、戸田監督は「本当の自分を探す旅の物語です。名前は記号でしかないのかもしれませんが、その人自身や周囲にどれだけの影響を及ぼすものなのか考えながら撮りました」とコメントする。

 記者は見終わった後、もの哀しい中にも、どこか救われる思いだった。と同時に、堅苦しいかもしれないが、人生は理不尽な偶然や勘違いに満ちていることも改めて思い知らされた。そして、駒井の伸びしろに大いに期待できる作品に仕上がったことも、改めて付け加えておきたい。

 共演は松本穂香、内田理央、筒井真理子ら。(M)

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