元AKB渡辺麻友、体当たりの初主演ミュージカル/週末エンタメ

 
主演ミュージカル「アメリ」で熱演する渡辺麻友

 昨年12月にAKB48を卒業した渡辺麻友(24)の主演ミュージカル「アメリ」が東京・天王洲銀河劇場で開幕した。

 2001年にヒットした仏映画が題材で、パリ・モンマルトルを舞台に空想好きで内気な少女アメリの日常や恋を描く。

 渡辺にとって今作が卒業後初主演作で、初舞台。アメリのトレードマークであるボブヘアに赤いワンピースをまとって扉から姿を見せる登場シーンは、彼女の第2章の始まりを印象づけた。

 AKB時代、表現豊かな歌声で魅了してきたが、アメリのかわいらしさだけではない、つかみどころがない感情を約20曲のナンバーに乗せて熱演。さわやかなキスシーンも披露している。

 開幕後に取材に応じた渡辺は「アイドルだったことをいかせている部分が何もない。すべてがゼロになった。歌も芝居も全然表現が違うので日々挑戦です。毎日、公演が終わると放心状態です」と厳しく自己評価した。

 アメリの仲間が彼女のことを「かわいいけどユニーク」と評するシーンがあるが、渡辺に重なるものがある。パブリックイメージではキラキラした正統派アイドルだが、「アメリには共感できるところばかり。私も周りとコミュニケーションを取らずに自分の世界にいたり、空想をするのが好きなので」と明かす。

 7年前から趣味で宝塚歌劇などのミュージカルを観劇している。「すばらしい方たちの舞台を見てきたので、こんなにも大変なことをしているんだなと、改めて尊敬します」。運動は苦手だが、ミュージカルのためにピラティスを始めて身体を鍛えている。楽屋には、尊敬する元宝塚トップの蘭寿とむ、ミュージカル俳優の井上芳雄と数年前に3人で撮影した写真を飾り、お守り代わりにしている。

 「アメリ」は、女優としての試金石。「全然できてないのに女優と呼ばれるのは…」と謙遜も、「多方面から信頼され、必要とされる存在になりたい。まだまだそんな領域には及ばないので、ひたすら頑張って力をつけていくのみだなって思います」と志は高い。

 プライベートでは「ここからが“人間1年目”です」とユーモラスに“所信表明”し、「24歳にもなって整理整頓ができないし、忘れ物が多い。ちゃんとしないと」とはにかんだ。

 東京公演は6月3日に千秋楽を迎え、大阪公演は6月7~10日に森ノ宮ピロティホールで上演される。(小山理絵)

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