2021.4.9 12:00

【はやみんのアラ還になってハマってみた】スルメイカの「船上干し」&塩辛 東京湾口・洲崎沖

【はやみんのアラ還になってハマってみた】

スルメイカの「船上干し」&塩辛 東京湾口・洲崎沖

スルメイカの3点掛けに、ホッとするはやみん=東京湾口・洲崎沖

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 「釣り上げたその瞬間から料理は始まっている」という名言があります。究極のスルメイカの塩辛を作りたいと思い、イカのことならお任せの神奈川県三浦市・小網代『やまはち丸』へ出かけました。料理オタクとの噂もある出口訓(さとる)船長に釣り方はもちろん、さばき方のコツも伝授してもらいました。

 極上の塩辛を作って、うまい酒が飲みたい。この思いを胸に出船です。洲崎沖の水深200メートル。操船する息子の奨船長から「170メートルから下を狙って」とアナウンス。18センチプラヅノ5本のブランコ仕掛け。120号のオモリを海に投げます。

 着底したら糸フケを取り、竿をあおって止める。反応がなかったら、巻き上げて同じことの繰り返し。しかし反応が分かりません。海の中200メートルも底の、イカの手の動きが分かるのかなぁ。

 隣で直結仕掛けで釣っていた訓船長からアドバイス。「よく着ノリって言うけど、着いてからではなく、仕掛けが下りていく途中でイカはサワってくる。糸が出ていくスピードを見て。遅くなったらイカがサワった合図。糸を止めて、しっかりと合わせる」。

 糸がゆるりとしたので、竿をあおるとズシッときました。手巻きでしばらく巻いて、電動のスイッチをオン。さらにズシーン。竿をキーパーに乗せて手繰ってくる。スルメの3点掛けです。

 仕掛けを投げ、オモリが落ちていく時間を使って調理の始まりです。まずはイカの口を手で引きちぎり、生き絞めに。まな板にイカを乗せハサミで胴体部分を縦に切り裂きます。ハラワタを外し、肝の部分を丁寧に取ってジプロックへ。胴体はそのままバケツに入れて、釣りに戻ります。

 ところがサバが邪魔をします。訓船長は「サバが掛かったらすぐに上げて」。慌てて高速で巻き上げます。「18センチの長いツノはサバが飲みこめないから、自然に外れてくれるよ」。なるほどサバは海面で外れ海の中へ。

 サバがいなくなりイカの処理の続きです。今度は胴体の内側のぬめりを取り除きます。「イカの血は青いんだ。このぬめりを丁寧に取るのがおいしく食べるコツだね」と訓船長。串を2本刺してロープにつるします。また釣りに集中。忙しい!

 あっという間に納竿時間となり、僕は8尾、トップは25尾。干していたイカも、乾いて半生状態になっています。味付けはお日さまと潮風が担当してくれました。♪肴は炙ったイカでいい~。八代亜紀さんの『舟歌』を口ずさみながら、今夜の日本酒の銘柄をあれこれ考えるのでした。(速水裕樹)

 ★船長の今後の見通し

 「半月ほど前までスルメが爆釣だったけどそのバブルは、はじけちゃったね。でも釣れ続けていて、例年よりはいいですよ。日によってはヤリイカが交じる時もあるし、ゴールデンウイークまでは好調に釣れると思います。ぜひ遊びに来てください」

 ★スルメイカの塩辛

 船上干しのスルメを使って究極の塩辛を作ります。釣ったままのイカなら、開いた状態で冷蔵庫に入れ水分を飛ばします。ハラワタは塩の中にひと晩漬けて余分な水分を取ります。最後に冷凍するのはアニサキス予防のためです。

 〔1〕スルメイカを船上干しする〔2〕ハラワタをたっぷりの塩の中に漬けてひと晩置く〔3〕ハラワタを裏ごしする。塩小さじ1、酒小さじ2、みりん小さじ2を加えてよく混ぜる〔4〕イカの身を短冊にカットしてハラワタと混ぜ、保存袋に入れて冷凍庫に2日間〔5〕冷蔵庫に入れて解凍して、ユズの中身をくり抜いた器に入れて食卓へ。

ガイド

<船宿>サンスポ推薦船宿=小網代『やまはち丸』電話046・881・5067<交通>マイカーは横浜横須賀道路・衣笠ICから国道134号で三崎、油壷方面の京急マリンパーク前300メートルをシーボニア方向へ。専用駐車場あり<乗合料金>氷付き1万円(電話予約は500円引き)。予約乗合で5時30分集合、6時出船。座席は予約時指定制。不定休。