【竿々学々】
――師匠、東京湾・本牧沖でメバルが“大爆釣”しているって聞いたんですが、本当ですか。
「ああ、本当だ。トップ50匹超えの釣果が何回も上がっているからな」
――えっ、50匹超えですか。それはすごいですね。
「実は、50匹超えどころじゃない。この間は70匹超え(78匹、79匹)の成績が2日連続だったしな」
――ええ~、70匹超えですか。それってすごい釣果ですよね。
「確かにな。ここ何年も東京湾のメバルはパッとしなかったからな。今シーズンは久々に“好漁年”かもしれんな」
――型もいいって聞いたんですが。
「ああ、毎日のように28、29センチが顔を見せているからな。今シーズンは尺メバル(30センチオーバー)が出るかもしれんな」
――以前、師匠に教えていただいたのを覚えているんですが、現在、メバルは3種類に分類されているんですよね。
「おお、その通りだ。その昔は、沿岸部の浅場で釣れるメバルと、沖で釣れる体色の赤い(オレンジ系も含め)ウスメバルやトゴットメバル、タケノコメバル等を沖メバルと呼んでいたんだが、沿岸で釣れるメバルも1種類ではないということが分かり、クロメバル、シロメバル、アカメバルの3種類に分けられた」
――本牧沖で釣れているのは何メバルなんですか。
「大半がクロメバルだな。シロやアカも交じってくるが、今のところ90%以上の確率でクロメバルのようだな」
――どれが一番大きくなるんですか。
「う~ん、俺もよくは分からんが、シロメバルが一番大きくなるようだな。それでも尺上(しゃっかみ)はめったにいないな」
――確かメバルって夜釣りでも釣れましたよね。
「ああ、というよりも船からの釣りでは、もともとは夜釣りが中心だった釣り物だからな。活きたモエビを餌にすることで日中でも釣れることが分かり、今では、モエビや活イワシ餌で日中、イソメ餌で夜釣りが定番になっている」
――柔らかい竿を使ったメバル釣りって面白いですよね。食い込んで行く時のドキドキ感はたまらないですよね。
「メバル釣りは、竿とハリだな。俺はメバル専用竿とヤマメバリを使っている。細身のヤマメバリはバレが少なくて快適だぞ」
――来週、彼と行こう-と言っているところなんですよ。師匠、仕掛け作ってくださいよ。
「ああ、2、3組作ってやるから後は自分で作れ」
――はい。分かりました。それと、本牧の船長さんに電話しておいてくれます。確か古いお友達でしたよね。
「ああ、40年来の付き合いだ。電話しておいてやる」
――ありがとうございます。