2021.1.24 05:00

【甘口辛口】「プロジェクトX」託された河野太郎氏は“希望の星” 将来の首相目指すなら身近な周囲への気働きも大事に

【甘口辛口】

「プロジェクトX」託された河野太郎氏は“希望の星” 将来の首相目指すなら身近な周囲への気働きも大事に

 ■1月24日 新型コロナウイルス対策の命運を握るワクチン接種。2月下旬からまず医療従事者を対象に実施準備が進む中、その体制強化は河野太郎ワクチン担当相に託された。今月10日に58歳となり、ますます意気軒高。就任した18日、「『プロジェクトX』みたいに結構大きな仕事になるだろう」と自信に満ちた笑みを浮かべた。

 NHKのドキュメント番組「プロジェクトX~挑戦者たち~」といえば、中島みゆき(68)の歌うテーマ曲「地上の星」とともに思い出す人も多いだろう。2005年まで放送され、製品開発や公共事業に尽力した主に無名のリーダーを中心とするグループの姿が描かれた。

 河野氏は次期首相候補ともいわれる有名人だが、安心で有効なワクチンの接種に向け、輸送や保管、会場設定といった実務全般の旗頭として期待される、国と地方のまとめ役だ。それなのに、菅首相の側近同士でもある坂井学官房副長官(55)との小競り合いを22日に露呈させた。

 坂井氏が21日、全国民に必要なワクチンの数量について「6月までの確保を見込んでいる」と発言したのに対し、「まだ供給スケジュールは決まっていない。発言を修正する」と全否定し、坂井氏も猛反発した。その後、2人で協議もしたようだが、河野氏が事前に情報共有しておけば防げた話ではないか。

 一国のリーダー、菅首相は18日、施政方針演説で原稿を見ながらにもかかわらず、「後ろめたい」を「後ろめいた」と言い間違えるなど心もとない。そんな中、実行力と発信力で「地上の星」ならぬ「希望の星」の1人でもある河野氏。将来の首相を目指すなら、身近な周囲への気働きも大事にしてほしいものだ。(森岡真一郎)