2021.1.15 05:00

【甘口辛口】全国規模のスポーツ大会に全員PCR検査は不可欠なのか 選抜主催者側は「今後議論する主要なテーマ」

【甘口辛口】

全国規模のスポーツ大会に全員PCR検査は不可欠なのか 選抜主催者側は「今後議論する主要なテーマ」

 ■1月15日 コロナ第3波、緊急事態宣言下で、全国規模のスポーツ大会開催にとって全員PCR検査は必要不可欠なものなのか。今週の選抜高校野球運営委員会で出場選手らへの検査の考えを確認すると、主催者側から「今後議論する主要なテーマになる」との回答があった。想定したのは昨年11月下旬から12日間、32チームが東京ドームに集まった社会人野球の都市対抗で「開催の前提条件だった」と統括する日本野球連盟担当者。全関係者1402人に実施し、陽性者1人を自宅隔離してチームの辞退はなく全試合消化した。

 1球場で宿泊を伴う日程、チーム数など選抜と重なり、参考になるのではと思われたが、暮れの段階での高校野球サイドの反応は薄かった。社会人は企業がバックで会社イメージもある。プロ野球でも7月から全関係者2000人超に毎月PCR検査を実施したが、プロは興行だ。「夏(交流試合)もやったし、ノウハウを甲子園も持っているので、球場主導型になるのでは」とガイドライン徹底重視を示す声も。全国ラグビー大会など高校スポーツと社会人以上との温度差が感じられた。

 確かに検査にも難しい面があり、隔離した試合直前でないとあまり意味がない。ラグビーTLは大量の陽性者が判明し、開幕延期に。高校野球は果たして実施に踏み切るのだろうか。選抜が準備する上限想定の有観客についても、都市対抗は1万人以内、入場券ネット販売、全席指定、1日最大3試合は入れ替え制で結局1試合平均約3000人を動員。終了2週間後も感染者の情報はなかった。注目度が高い選抜。東京五輪を可能な形で実施したい政府も注視する大会まで、2カ月だ。(宮本圭一郎)