昨年末から和歌山・白浜沖でメジロが釣れに釣れている! 連日の好釣果に、釣り女師コラムニスト、住田美緒さんが和歌山県田辺市・江川港の海凰丸(坂本裕樹船長)から乗船。新年早々、脂の乗った良型を期待通りのクーラー満タンの“お年玉爆釣”だ!
あけましておめでとうございます。2021年のお正月はコロナ禍で宅食の需要が高まったよ
うですね。年末に釣って冷凍庫にストックしていた魚達、マハタ、ビワマス、マダイ…おいしくいただきました♪ 今年も「楽しく釣っておいしく食べる」をモットーに釣り三昧をしたいと思います。
今回は和歌山県田辺市よりメジロ(ブリの若魚)爆釣のお知らせが届き、さっそく「海凰丸」さんへ初釣りに行ってきました。
新年に出世魚を食べて出世する1年に! ということでお正月に食べるブリやメジロは縁起
ものでもあります。しかも寒くなれば脂のりもよくなっておいしいのです。
早朝5時30分に田辺市の江川港に集合し、6時に出船。1時間ほど走った白浜沖が今回のポイントです。ブリも混じる可能性があるのでタックルは十分なパワーを備えたものを用意。ビッグサイズのサニーカゴにマキエのサンマやイワシのミンチを詰め、サシエはスルメイカの短冊(長さ5センチ程度)です。
ポイントに到着すると、すでに数隻の遊漁船が日の出待ちしています。ここは界隈の船長たちが絶えずエサまきをして魚を寄せている場所で、マキエを切らさずたっぷりまくことが釣り勝つ秘訣です。日が昇った7時4分、早くも他船で魚があがったと無線が。しかし釣り上がったのはサバ…。そしてそのあとすぐ、本命のメジロが上がったと報告が入りました。
さあ! 開始です。水深は60メートル。カゴ側から仕掛けを投入します(トラブル回避の順番です)。底ダチをしたら10メートルから12メートルほど巻き上げ、竿をあおってエサをまきます。すると…すぐ竿先がモゾモゾしだして…アタリです。巻き上げ開始! ウィーンという電動リールの音が響き渡ります。竿は胴から直角に曲がり、強烈な引き…そして次の瞬間…ポンっ!! 竿先が水平になりました。
バラしたっ! メジロのパワーでハリがすっぽ抜けたようです。そこで坂本船長にハリを結んでもらい、再投入。先ほどヒットしたタナでマキエをした瞬間、竿先がモゾモゾ。今度は無事釣り上げて1匹目! ここから漁師モード突入です。釣ったらすぐにエサを付けて再度投入。なにせ朝の2時間が勝負。休む暇もない緊張が続きます。同じレンジで次々にヒットしては取り込んでいきます。楽しい~。
サイズは長寸70センチほどでブリというには足りないけれど、丸々と美味しそう♪ 1時間ほどで8匹釣り上げたころ、今日いちの重みを感じました。これはサイズアップか…。上がってきたのは72センチ。ブリのような顔をしたメジロでした。
ようやくアタリが遠のき、気づいたら3人で29匹釣っていました。
釣るのは楽しいけれど、これ以上は持ち帰れない。約2時間弱の漁のような釣りを終了しました。気持ちのよい疲労が達成感につながります。
坂本船長が1匹ずつ丁寧に血抜きと神経締めをしてくださいました。合間に釣れた大きなサバもうれしいお土産になります。まさかこんなに入れ喰いになると思っていなかったのでうれしい悲鳴です。
その夜、地元の料理店でさっそくブリしゃぶにしてもらいました。生で食べるとモッチモチ。しゃぶしゃぶして口に入れるとトロのように溶けてジュワッとジューシー。生ユッケや胃袋の湯引きなどなど、おいしくいただきました。
メジロが入れ食いなんて、めったにないこのチャンスを見逃さないで! みなさんにもすごい引きを体験してもらいたいです! 坂本船長によると、1月いっぱいは楽しめそうだとか。いつ行くの? 今でしょ!(笑)急げ急げ~!!(釣り女師コラムニスト、住田美緒)
住田 美緒(すみだ・みお)
1981年6月27日、大阪市生まれ。神戸女学院大卒。大手証券会社などを経て、現在は企業コンサルタント業として活躍。大学時代から海上釣り堀で腕を磨き、関東勤務時は千葉沖や北浦などバス釣りなどでスキルアップ。その後、がまかつフィールドテスター・平井憲氏に弟子入り。「釣り女師」としてエンジョイフィッシングをモットーに釣りの楽しさを広めていきたいと、関西で船釣りを中心に活動中。