2021.1.4 05:00

【甘口辛口】2度目の緊急事態宣言が現実味帯びるも…再発令なら科学的根拠を示し国民を納得させて

【甘口辛口】

2度目の緊急事態宣言が現実味帯びるも…再発令なら科学的根拠を示し国民を納得させて

 ■1月4日 「静かな年末年始を」という菅首相の呼びかけ通り、正月はおとなしくしていたら“お上”の方が急に動き出した。小池東京都知事ら1都3県の知事による政府への緊急事態宣言要請。飲食店への営業時間短縮要請など効果はなく、このままでは感染爆発にもつながる危機的状況が4知事うちそろっての要望になった。

 対応した西村経済再生相は「受け止めて検討したい」と述べ2度目の緊急事態宣言も現実味を帯びてきた。休業拒否などに罰則を伴う特措法改正の方が実効性が…。それが政府の思惑らしいが、法案が成立するのは18日召集の通常国会になる。「そこまで待てない」と小池知事らは正月早々、仕掛けてきたようだ。

 もっとも「勝負の3週間」や「ガマンの3連休」と散々自粛をお願いされてきた国民としては、緊急事態宣言といわれても昨年4~5月の1回目のときのようなインパクトは感じないだろう。これだけマスク、手洗いを徹底し3密を避けた生活を守ってきたのに、これ以上どうすればいいのかと気力も萎える。

 感染予防対策で食事などでは対面は避けよといわれるが、横並びの方が感染リスクが高いという外国の研究もあるとか。各国で変異種も次々に確認され、新型ウイルスはまだまだわからないことだらけなのは仕方ない。とはいえ、いくら頑張れといわれても人間ゴールの見えない戦いなどそうそう長く続けられるものではない。

 結局はいつまでたっても国と都などの連携がとれず、この期に及んでも互いに押し付け合っているからこうなる。再発令するなら科学的根拠を少しでも示して、遠い先にも出口がほの見えるような戦略で国民を納得させてほしい。(今村忠)