東京湾・八景沖で浅場のマダイ釣りが、うれしいロングラン中だ。あと2週間で新年を迎える準備となれば、めでタイ魚をゲットするべく、横浜市・金沢八景『米元釣船店』へ。今回はマダイを丸ごと楽しめる料理で食卓を彩り、さらにアレンジも紹介。浅場だからこそ魚の王様らしい豪快な引きが楽しめるのは今がチャンス。ドキドキの出船です!!
「朝から反応が濃く出ているよ」と、米元正船長のうれしい言葉でスタートだ。八景沖の水深30メートル。ハリスは3号を8メートル。反応が濃い分、ビシに入れるコマセは、引き寄せるために少量。多いと食い気を失い、ハリに付いている餌までたどり着かないんだとか。グングングン、開始30分で早速アタリを確認です!!
竿先を揺らしたのは、私…ではなく、右舷胴の間の吉原豊さん(74、横浜市)。きれいなピンク色の600グラムのマダイが、船長の玉網にイン。ジーッと吉原さんの釣り方を観察すると…なんと着底してから20秒動かさない。長い仕掛けを馴染ませるための得策。私も早速実践です。
何か触ったな。ほんのかすかな反応も、その後が続かない。上げてみると、餌が半分かじられている。いるにはいるけど、食ってくれずもどかしい。中乗りとして乗っていた船長の息子で、10月から同宿の一員になった海人さん(21)に600グラムがヒット。反対舷ではダブルが出現し、なんとも珍しい光景に船内が沸き立ちます。
「また反応が濃くなってきましたね」。勝負のラスト1時間だ。それを証明するかのように左舷の釣り人に連発。その中でも特段に“グイーン”と竿を曲げたのは庄司好文さん(79、横浜市)。海面にユラユラ現れた影に船室から船長も熱視線だ。玉網に収まったのは2・9キロ。船内は大盛り上がりでタイムアップとなりました。