2020.10.19 05:00

【甘口辛口】「定額給付金」偽メール出回るスピードに驚き この能力いい方向に生かしてもらいたかった

【甘口辛口】

「定額給付金」偽メール出回るスピードに驚き この能力いい方向に生かしてもらいたかった

 ■10月19日 「二回目特別定額給付金の特設サイトを開設しました」と、総務省を語った偽メールが多数発信されているという。特別定額給付金のオンライン申請を装ったもので電話番号、カードやパスポート番号など個人情報を根こそぎ入手しさらなる詐欺に悪用しようという魂胆らしい。

 驚くのは偽メールのスピードだ。自民党「経世済民政策研究会」の有志議員が、5万円の給付金支給を盛り込んだ3次補正予算の編成を求める要望書を菅義偉首相に手渡したのが14日。偽メールは翌朝には出回っていたとか。まさに生き馬の目を抜くすばしこさで、この能力をいい方向に生かしてもらいたかった。

 コロナ禍で解雇や雇い止めになった人は全国で6万人超。都内では絶望感から自宅アパートに放火した59歳の男もいた。5万円はのどから手が出るほど欲しい人は多い。政府が計上した予備費は約7兆3000億円残っており国民一人5万円給付でも約6兆円でおつりがくる。「選挙対策もあり、ほぼ決まりでは」との見方がもっぱらだ。

 先日のBSテレビでは立憲民主党最高顧問の小沢一郎氏が「国民がいま何を欲しているかをくみ取るのが政治家であり、リーダーの仕事」という趣旨の話をしていた。立民は「自然エネルギー立国」を政策の柱にするそうだが、いま国民の一番の関心事は経済ではないのか。「まず国民の目の前の生活を考えるべき」と小沢氏は暗に党幹部に言いたかったのでは…

 5万円も公明党が提案した大学受験生への一律2万円給付も「解散近し」の匂いがプンプンだが、もらって文句を言う人はいないだろう。あわてて変な詐欺にひっかからないよう老婆心ながら忠告しておきたい。(今村忠)