2020.9.5 05:00

【甘口辛口】「つなぎ内閣」の声聞こえるが…「かん」政権と違い長期「すが」政権を築けるか

【甘口辛口】

「つなぎ内閣」の声聞こえるが…「かん」政権と違い長期「すが」政権を築けるか

 ■9月5日 菅義偉と菅直人。次期首相の大本命と第94代首相は同じ名字でも読みが違う。前者は「すが」で後者が「かん」。「広辞苑第五版」は「かん」では引けず、「すげ」に「カヤツリグサ科スゲ属の草本の総称」などとある。「すが」では「『すげ』の古形」「姓氏の一」の2つがあった。

 「名字由来net」によると、菅さんは全国497位で約4万人いる。「かん」と「すが」はほぼ半々だが、菅官房長官の出身・秋田県では99%以上が「すが」だとか。複数の読みがあると著名人が出た方が世間に浸透するというから「菅」は「すが」がメジャーになりそうだ。

 「すが」に追いやられそうな「かん」直人首相率いた内閣は、東日本大震災、福島第1原発事故での失策などから短命に終わった。菅義偉政権も来年9月の自民党総裁選までの「つなぎ内閣」という声が聞こえる。2日の総裁選出馬表明の際に安倍路線の継承を明言したが、アベノマスクなど失策続きの新型コロナウイルス対策まで継承しては…と思ってしまう。

 「つなぎ内閣」であるとすれば、菅首相にとって一番の晴れ舞台は、スポーツ紙的には東京五輪か。ただ、来年に延期された世界的イベントの開催もコロナの収束次第。国内で押さえ込めても世界的流行が続いていたら、感染の再拡大を望まない国民は、大挙来日する外国人観光客を歓迎できるのだろうか。

 パフォーマンスは苦手なようで地味なイメージのたたき上げが「令和おじさん」として知名度を上げ、ついには首相へ。会見で東北の農家に生まれ町工場で働いた苦労人を強調した田中角栄型政治家が、「かん」政権と違って長期「すが」政権を築けるか、お手並み拝見といきたい。(鈴木学)