2020.9.3 05:00

【甘口辛口】「半沢直樹」快進撃に拍車か、それとも…カギとなる異例の生放送

【甘口辛口】

「半沢直樹」快進撃に拍車か、それとも…カギとなる異例の生放送

 ■9月3日 コロナ禍で延期や中止のニュースには鈍感になったが、『半沢直樹』の突然の延期は「エッ」という感じだった。堺雅人主演のTBS系連続ドラマ(日曜午後9時)。関東地区の視聴率(ビデオリサーチ調べ)は第5話の25・5%を最高に7週連続で20%の大台超えを記録し、6日に第8話を放送予定だったが、1週延期された。

 新型コロナウイルス感染拡大で撮影や制作スケジュールに影響が出たためという。ドラマは権謀術数渦巻く大手銀行を舞台に、堺演じる半沢が1話ごとに敵役を完膚なきまでに懲らしめる。勧善懲悪。刀のない時代劇のようで、「明日から仕事か」と気もめいるサラリーマンには元気の素にもなっている。

 香川照之や市川猿之助、片岡愛之助ら歌舞伎役者たちのアドリブをまじえた「顔芸」の応酬も迫力がある。「誇張しすぎで見ていて疲れる」と途中で見るのをやめた友人もいるが、エンターテインメントに徹しているからこそ誇張も受け入れられるのだろう。

 問題はキャストらが出演するという6日の生放送分だ。内容は調整中で誰が出演できるか確定していない。ビデオで話題のシーンを振り返りながら撮影裏話を披露するのか。異例の生放送だけに興味はあるものの、まだ3話残っておりドラマにどっぷり浸っていたいというファンも多いだろう。あまり素の部分を明かしてしまっては興ざめしかねない。

 第8話では巨大航空会社再建をめぐり、柄本明ふんする「いかにも」といった黒幕の大物政治家が動き出すらしい。総裁選をめぐる今の政界にもリンクしそうだ。怪物ドラマがさらに注目を集めることができるか。生放送がカギになるかもしれない。(今村忠)