2020.7.2 12:00

【竿々学々】早くもハゼ釣りシーズンがスタート!?

【竿々学々】

早くもハゼ釣りシーズンがスタート!?

特集:
竿々学々

 ――師匠、聞きましたよ。今度の週末に父とハゼ釣りに行くそうじゃないですか。ちょっと早過ぎませんか。

 「おお、もう聞いちまったか。お前も行くか」

 ――もちろん、行きますよ。でも、いくらなんでも早過ぎませんか。『ハゼは秋の彼岸から』っていつも言っているじゃないですか。

 「ああ、それは間違いない。その通りだ。ハゼ釣りのシーズンは9月の半ば過ぎというのは、今も昔も変わらない」

 ――ですよね。だったら、何で今ごろ出かけるんですか。

 「この時期は、前年の“残留組”であるヒネが釣れるんだよ。数は少ないが、15、16センチから20センチ近い良型が釣れるからな。それと目的はもう一つあって、今シーズンの状況観察だ」

 ――な~るほど。そういうことなんですか。しかし、ヒネハゼってそんなに簡単に釣れるんですか。

 「さっきも言ったように数は釣れない。しかし、ポイントを選んで狙えば、いい場所に入れば5匹、6匹とまとまって釣れることもあるからな」

 ――今シーズンの状況視察というのは、育ち具合を見に行くのですか。

 「もちろん、それもあるが一番の関心事は、魚影の濃さの確認だな。この時期になれば、“一番子”、“二番子”と呼ばれるような“早生まれ”のハゼは、10センチ前後には育っているからな。その“早生まれ”のハゼがどれくらい居るかで今シーズンの見通しは大体分かる」

 ――へえ~、ハゼって“早生まれ”と“遅生まれ”がいるんですか。

 「ああ、最近の研究では、ハゼの産卵期は従来考えられていたよりもずっと長く、学者によってはほぼ周年生れ続けているって言っている人もいるぐらいだからな」

 ――え~、一年中産卵期ってことですか。

 「それじゃなければ説明がつかない事象があちらこちらで起きているようなんだが、その辺のところは学者さんに任せておこう。我々の感覚では、年末前後に生まれた“一番子”に始まって、2月、3月頃までの“六、七番子”ぐらいな感じだがな」

 ――ヒネハゼが15、16匹も釣れれば断然面白いですよね。それに10センチ前後に育ったデキハゼ君が50、60匹も釣れれば、十分ハゼ天が食べられるじゃないですか。断然行きたくなりました。私も絶対に連れて行って下さいね。

 「おお、分かった、分かった。いつもより少し長めの竿も持って来いよ」

 ――長めってどのくらいですか。

 「3.9~4.5メートルもあれば十分だ。餌は俺が用意しておきますと父君に伝えておいてくれ」

 ――はい。分かりました。