2020.5.5 12:00

【名物船宿】兜姿勇ましい鬼カサゴを一年中追ってます

【名物船宿】

兜姿勇ましい鬼カサゴを一年中追ってます

船宿会のイベントに欠かせないアイデアマンの小笠原義勝船長。息子の拓磨船長(円内)と2隻体制で得意の深場釣りへ

船宿会のイベントに欠かせないアイデアマンの小笠原義勝船長。息子の拓磨船長(円内)と2隻体制で得意の深場釣りへ【拡大】

 サンスポ推薦船宿会の船宿から“名物店”を紹介する「名物船宿」。第3回は「こどもの日」にふさわしい立派な兜を持った超高級魚、鬼カサゴを通年狙う神奈川県三浦市・三崎『えいあん丸』です。自ら船宿のホームページまで作っちゃう小笠原義勝船長(59)に、船宿の歴史からコロナ対策に特製マスクなどアイデアの数々を探っちゃいます!!(聞き手・川目梢)

 --船宿名の由来を教えてください

 「私は21歳のとき、妻の実家の家業を継ぎました。義父が安蔵という名前で『安』という文字の頭に栄えるという縁起の良い文字をつけて『栄安丸』に。漁船をやっている最初のころは漢字でしたが、50年前に釣り船に切り替えたときにひらがなにしたそうです」

 --一年中、鬼カサゴを狙っていますが、スタート時は

 「春はメバルで夏はスルメイカ、冬はアコウ釣りでしたが、本命が釣れなかったときのおかずにと思って浅場の鬼カサゴを狙ったのが始まり。アコウの道具がない人が多くて、イカやアジ竿で代用できる鬼カサゴへ徐々にシフトチェンジしていきました。現在は鬼カサゴをメインにアカムツやアマダイも狙います」

 --船長デビュー戦は 「デビューはスルメイカ船。自分がいたポイントが当たり出して船が集まってきたんですよ。船同士が近くて、あたふたしているときに大船長はお客と一緒に釣り。目も合わせてくれず、これでいいのかな? と船を縫いながら進んだり、探り探りでかじを取っていましたよ。下船後、妻に『こいつ大船頭やりやがったぞ』と褒めてくれてて、ちゃんと見てくれてたんですね。あの言葉はうれしかった」

 --船長得意のIT×釣りの掛け合わせは

 「10代の頃からパソコンをいじるのが好きで、船宿のホームページ作りも自分でやりました。うちの周りの7、8件の船宿は私が作ったものですよ(笑)。釣り場速報サイトを作って仲間同士で情報交換したりもしていましたね。速報サイトの企画書をドコモに持っていったこともありました(笑)」

 --思い出に残るエピソードはありますか

 「2010年に船を壊して落ち込む中、まもなく大船長が亡くなってドン底に。葬儀にサンスポ船宿会の方々がたくさん来てくれて励ましてくれた。あのとき、仲間がいなかったら正直今やっていたかも分からないぐらい。船宿会の仲間には感謝しきれません」

 --コロナ対策は

 「間隔をあけるための人数制限に、必ずマスク着用をお願いしています。マスクがない人は女将特製のキッチンペーパーを使った簡単マスクがあるので、ぜひそちらを使ってください」

 --最近思いついたアイデアを教えて

 「自作マスクもその一つ。最近は毎月第1日曜にはアカハタ&カサゴ教室を開催しています。これは息子の拓磨船長のアイデア。深場釣りが専門の船宿ですが、港を出てすぐの水深20メートルという場所で子供でも安心。親子ペアで1万円という設定も加えました。コロナが終息したら、復活祭のようなものを息子と一緒にいろいろ考えていますよ。そんな日が来るのを心待ちにしています」

ガイド

〈船宿〉サンスポ推薦=三崎『えいあん丸』電話046・881・0282〈交通〉京浜急行・三浦海岸駅下車。要電話で駅から送迎あり。マイカーは横浜横須賀道路・衣笠ICから三浦縦貫道に入り、終点の長井ICから三崎方面に約15分〈乗合料金〉鬼カサゴ船は餌(サバの切り身)と氷付き1万円。予約乗合で7時30分集合、8時出船。

  • 義勝船長の孫、高校2年生の小笠原綺々さん(16)は800グラムと600グラムの鬼カサゴ退治に成功。釣り好きの血は受け継がれています