2020.3.29 05:00

【甘口辛口】新型コロナ感染の志村けんと藤浪は闘病語れる貴重な存在 一日も早い回復と復帰願う

【甘口辛口】

新型コロナ感染の志村けんと藤浪は闘病語れる貴重な存在 一日も早い回復と復帰願う

阪神・藤浪

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 ■3月29日 芸能界の志村けん(70)に続き、プロ野球界で阪神の藤浪晋太郎投手(25)らが新型コロナウイルスに感染した。初期症状は志村が全身倦怠(けんたい)感、藤浪は「ワインやコーヒーのにおいがしない」と訴えた嗅覚異常だった。しつこい発熱やせきだけがサインではなく、年齢や体力に限らず発症する-と再認識した人も多かったのではないか。

 しかも、藤浪は感染の有無を調べるPCR検査を受ける時点で、球団広報を通じて公表。嗅覚異常の周知が警告につながるなら「名前を出していい」という、本人の意向を踏まえての決断だった。ちなみに、同時感染したとみられる藤浪の同僚選手たちは、みそ汁など食べた物の味を感じない味覚異常があったという。

 藤浪の実名公表に対して、親交のある米大リーグ、カブスのダルビッシュ有投手(33)がツイッターで称賛。それによると、自己管理を徹底しコロナ情報を日頃からチェックしていた証拠で、2次感染のリスクもかなり抑えられたはずだという。小欄のプロ野球に詳しい上司も「藤浪らしい賢明な判断だった」と語った。

 速球派の藤浪は、中3のとき英語検定準2級を取得。作家、東野圭吾さん(62)の小説が好きな読書家で知性派としても知られる。入団7年目の昨季は0勝だったが、今季は臨時投手コーチの野球評論家、山本昌氏(54)の指導で制球難がほぼ解消した。先発ローテの一角として期待される存在だ。

 それだけに軽症とはいえ出遅れは必至とあって、悔しさは計り知れない。しかし、全快のあかつきには重症の志村と同様、顔出しで闘病を語れる貴重な存在でもある。2人の一日も早い回復と復帰を待ちたい。 (森岡真一郎)

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