2020.3.26 12:00

【竿々学々】東京湾のマゴチ、早くも盛期を思わせる釣れっぷり!

【竿々学々】

東京湾のマゴチ、早くも盛期を思わせる釣れっぷり!

特集:
竿々学々

 ――師匠、東京の桜が、気象庁観測史上最速で開花宣言されましたね。同じ日に関東地区で雪が降ったのには驚きましたが、確実に春は近づいている感じはありますね。そのせいなのかどうか分かりませんが、東京湾のマゴチが早くもシーズン盛期を思わせる釣れっぷりと聞いたんですが、本当なんですか。

 「おお、その通りだ。もう1カ月以上前から乗合船を出している船宿もあったくらいだからな。すでに60センチオーバーの大型も顔を出しており、2桁釣果も記録されている。今シーズンのマゴチは、間違いなく“好漁年”と考えていいと思うぞ」

 ――マゴチというと、真夏の釣り物というイメージが強いんですが、必ずしもそうではないんですね。

 「確かに“照りゴチ”と言われるくらいで真夏が旬の魚であることは、間違いないんだが、真夏にしか釣れないわけではなく、釣る気になれば周年釣れる魚だ」

 ――へえ~、そうなんですか。ということは、一年中同じ場所に居るってことですか。

 「一年中同じ場所というわけではないが、湾内沿岸部の浅場が生息域の魚だからな。水深30メートル以上の沖に出て行くことはめったにないから、釣る気になれば周年釣れるってわけだ」

 ――今の時期の餌は、サイマキ(小型クルマエビ)ですか。

 「おお、その通りだ。以前は、東京湾でもアカエビなんかが手に入ったのでそれを使っていたが、最近は安定的に活きエビを供給してくれる漁師がいなくなってしまい、もっぱらサイマキを使っているな。東京湾奥の船宿なんかは、釣り場に向かう途中に築地市場に船を着けてサイマキを買っていく船もある」

 ――マゴチはぜいたくなお魚ですね。

 「ああ、マゴチはスズキ、ヒラメと並び、沿岸部を代表する白身の高級魚だからな。1キロあたり4000~5000円の値が付くことも全く珍しくはない」

 ――マゴチは、釣り方が難しいっていうイメージがあるんですが…。

 「合わせのタイミングは、確かに難しいかもしれんな。特にサイマキ餌の時は、早合わせをすると、ほとんど空振りになる」

 ――どんなタイミングで合わせればいいんですか。

 「アタリを感じたら、できるだけテンションを掛けないようにして、竿先を送り込み、“本アタリ”を待って大きく合わせるのが基本だな」

 ――テンションを掛けずに“本アタリ”を待つというのが、難しいんですよ。

 「確かにな。言葉で言うほど簡単ではないな。これはもう感覚、感触の世界だからな。慣れるしかないな」

 ――2桁釣果も出ているってことは、今がチャンスかもしれませんね。今週末あたり行ってきますね。

 「おお、いいサイズが釣れたら、コブ〆を作ってくれ。俺の大好物だ」

 ――はい。分かりました。アテにしないで待っていてください。