2020.3.24 05:00

【甘口辛口】入場料収入半減でも無観客よりはマシ…相撲協会は知恵を絞った徹底対策で覚悟のほど見せて

【甘口辛口】

入場料収入半減でも無観客よりはマシ…相撲協会は知恵を絞った徹底対策で覚悟のほど見せて

 ■3月24日 「夏場所はどうなるのか?」。無観客開催で15日間を乗り切った大相撲春場所が終わったばかりなのに、5月10日初日の夏場所(両国国技館)が気がかりだ。ひと月半先でも、新型コロナウイルスは感染源がわからない国内感染者が増えていることでオーバーシュート(爆発的患者急増)も懸念されており、見通しは明るくない。

 22日にはさいたま市でK-1が格闘技イベントを強行し約6500人が集まった。埼玉県や政府の自粛要請を聞き入れず無謀というほかないが、大規模イベントは対策の徹底を求めた上で主催者に対策を委ねている。勧告ではなくあくまでも自主的な中止に持ち込む感じで、この状態が続くと夏場所も開催は悩ましい。

 満員なら約1万1000人で埋まる国技館は天井が高く、春場所の会場だったエディオンアリーナ大阪とは器が違う。無観客の異様な光景を見慣れてしまった後だけに通常開催のにぎわいは待ち遠しいが、密閉空間には変わりなく狭いマス席には感染リスクが潜む。

 開催するならマス席は市松模様のように一マスおき、イス席も一席おきに販売し人と人との間隔を極力あけてはどうか。入場料収入は半減しても無観客よりはマシだ。酒が入れば大声を出し飛沫(ひまつ)感染の恐れもある。アルコール類は販売も持ち込みも禁止にすべきだろう。もちろんマスク着用を呼びかけ消毒液を用意すればより安心だ。

 相撲協会は当初4月4日と発表した夏場所の前売り開始を、いまは未定としている。7月末の東京五輪も延期が濃厚で、7月の名古屋場所さえ楽観視できないほどの長期戦となりそうだが、知恵を絞った徹底対策で覚悟のほどを見せてもらいたい。 (今村忠)