2020.3.13 05:00

【甘口辛口】高野連はセンバツ出場校救済へ実体のある方策を 夏出場逃したチーム同士で休養日などに行えば

【甘口辛口】

高野連はセンバツ出場校救済へ実体のある方策を 夏出場逃したチーム同士で休養日などに行えば

選抜高校野球大会の中止を発表する(右から)高校野球連盟会長・八田英二、毎日新聞社社長・丸山昌宏、毎日新聞社大阪代表・斉藤善也

選抜高校野球大会の中止を発表する(右から)高校野球連盟会長・八田英二、毎日新聞社社長・丸山昌宏、毎日新聞社大阪代表・斉藤善也【拡大】

 ■3月13日 自宅の棚にスクラップブックと取材ノートを積み上げている。原則テレワークのため会社から持ち帰った資料だ。アナログ人間なので、録音やデータ保存はしない。その多くが選抜関連である。それがコロナ禍で無駄になったということではないが…ただむなしい。昨年12月から25年ぶりに高校野球担当になった。取材したのは出場校数校の数日間にすぎないが、選手は連日甲子園へ向けて練習に励み、目標を語っていた。

 他競技の高校選抜大会などが軒並み中止の中で、判断が後になった高校野球だけ特別なのかという声もあった。だが、あえて言うと甲子園大会は特別だ。主催者が覚悟を決めて無観客開催を進めたならば、他と横並びにする必要はない。批判を承知で書けば、たとえ出場校や開催関係者から感染者が出たとしても、代わりで手当てして続行する。それぐらいでなければ開催には踏み切れなかった。現実的でないといわれればそれまでだが。

 阪神大震災のときは兵庫県の被災地に電車で、車で、足で通った。取材先への道路が寸断されて、不通だった阪急伊丹線の線路を住民と歩いたことも。出場校や日本高野連を回りながら、どこか前を向いている実感があった。今回はほぼ休校中で練習取材はNG。電話と高野連の取材が中心で、ウイルスという見えない敵に手応えがないまま中止を迎えた。

 今後、高野連は出場校の救済措置を検討しているという。例えば夏の甲子園大会出場を逃したチーム同士で夏の休養日、予備日に1試合でも行うのはどうだろう。満員の観客が入れば移動・宿泊費もまかなえるのではないか。リセットして何か実体がある方策を考える時間はある。 (宮本圭一郎)