2020.3.11 05:00

【甘口辛口】東日本大震災のときは足並みそろわず 12球団まとまっての新型コロナ難局打開を期待

【甘口辛口】

東日本大震災のときは足並みそろわず 12球団まとまっての新型コロナ難局打開を期待

 ■3月11日 ひと雨ごとに春めいて本来なら心ウキウキの時節なのに、出口の見えないトンネルに入ったまま不安は深まるばかりだ。新型コロナウイルス拡大防止策を検討する政府の専門家会議のメンバーが「暖かくなると消えるウイルスではない。戦いは数カ月から半年、年を越えて続くかも」と話した。ますます気がめいる。

 これが始まれば春本番と日本人の四季感に刻まれているプロ野球も、20日に予定されていた公式戦開幕が延期となった。Jリーグと連携した対策連絡会議で専門家から延期を提言され受け入れた。「何よりもファンの皆さんを守りたい。そのための決断」と斉藤惇コミッショナーが理解を求めた。

 レギュラーシーズン143試合は維持し、4月中旬の開幕を目指すとなるとクライマックスシリーズ(CS)の中止が有力とか。「各球団それぞれ予算があるが、順位次第のCSまでは予算になく一番切りやすい」と専門家は言う。CSは「リーグ優勝の価値が下がる」と不要論も根強く、システムそのものを見直すいい機会になるかもしれない。

 東京五輪による中断期間も大きい。2004年アテネ五輪ではプロ野球は中断せず、戦力の不均衡を避けるため日本代表は各球団から2人ずつで編成した。いざとなったらその手もある。神宮や横浜スタジアムから遠く離れた地方で開催すれば五輪に迷惑をかけることもないだろう。

 12日に12球団で日程再編を協議するという。11年の東日本大震災後は予定通り開幕か延期かをめぐり、セ、パの足並みがそろわず、エゴも絡んで世のひんしゅくを買った。今回は12球団がまとまって事に当たろうという姿勢がのぞく。難局打開の妙案を期待したい。 (今村忠)